不信のとき

たびたび野球ネタで申し訳ない

王さんっていうのは監督としては下手だったなあ

プロ野球の監督っていうのは
投手の使い方ががうまいかどうかで８割方決まる、
あの人の采配の悪いところは、全部の試合に勝とうとして失敗するところだ
そういう意味で世界のホームラン王だった王さんは本当に下手糞な監督だった

その辺に原因があるのか、チーム自体もプレッシャーに弱くて
勝つときは大勝するが接戦をぽろぽろ落とす、
終盤の大事な直接対決の天王山にはいつも敗れていた

その結果、毎年優勝できる戦力と言われながら
阪神、中日、また昔は強かった広島に抜かれて３位くらいに留まった

でも僕はそんな王さんやジャイアンツが好きだった
好きだったというか、うまくいかなかった自分の人生に投影して
共感を覚えていたのだろう
俗に言う、力があると言われながら・・・というやつである

俺の人生もそうだった
自分なりに一生懸命がんばったし、努力もした（つもりだ）
だが人生の節目の大事な所で星を落とした、結局、幸運の女神は微笑んでくれなかった
最下位になることはなかったが、優勝を窺いながら結局は３位に終わった

この間、めとろん女史の日記を読んでいたら
なるほど・・・僕らの世代の人たちは
みんなああいう風に自分の人生をふりかえっているんだなと感じた
もちろん僕もそうだ

自分の人生の失敗を悔いていたのはせいぜい３０代まで
５０に手が届く今では、これが自分の人生だったのだと納得できる
過去を振り返って懐かしいと思えるようになった

子供でもあれば「自分は失敗したが、この子だけは・・・」
という思考にいくかもしれないが、結婚していない僕に子供はいない

それにしても自分の寿命はあと何年くらいあるのか

馬上少年過
世平白髪多
残躯天所赦
不楽是如何

馬上少年過ぐ
世平らかにして白髪多し
残躯天の赦す所
楽しまずして是を如何にせん