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51歳独身の日記

Author:ちょこのこ ( Profile )
死ぬ気持ちもないけれど、生きる気持ちも起きない。

 ■ 2013/09/15 (日) 第六話・・・[鬼の地獄話]


物語の続きです。
よろしかったらお付き合いください。

鬼は男に話をはじめました。
「判らないようだから、お前がこの地獄を選んできた理由を話してやるかな。
お前は地獄とは何か知っておるのか?いいか、よく聞くのじゃ!
地獄とはな。
六道(地獄←餓鬼←修羅←畜生←人間←天上)の中の最下層のことじゃ。
生前罪を犯した者たちの霊魂は必ず地獄に落ちる。それは、実際に行動しなくても心で思うだけで罪となるのじゃ。
他人を恨み妬み憎む・・・それは実行したと同じじゃ。むしろ最も恐ろしい罪じゃ。
教養のない者をよく見よ!
己の魂の下級の者は、すぐに愚痴を言い怠けたがり、むやみに他人のものを欲しがり羨しがるではないか。
すぐに、つまらぬことに腹を立て争いをして憎しみ妬みをつくっておる。
どうじゃ、お前さんには心当たりが無いと言えるか?」
さらに鬼は話を続けた。
「現世において、お前のことは閻魔大王さまが姿を変えて見ておったよ。なんだかわかるか?」
男は突然の問いに驚いていた。
「お地蔵さまじゃ。地蔵菩薩様、閻魔大王様の化身じゃよ。」
と鬼は答えた。

「えっ、あのお地蔵・・・」
男は、見慣れ親しんだお地蔵さんの穏やかなお顔から想像できなかった。

そして、鬼は強い口調になって怒鳴り付けた!
「どうじゃ、お前は六道の最下層の地獄に落ちるのに心当りがあるじゃろう!」


勿論、この男が本当に地獄道へ落ちる程の人物ではない。
それほどの悪人ならば、こんな回りくどいことはせず、そのまま地獄に送っているはずだ。
鬼を遣わしたのには、何か考えがあってのことに違いない。

鬼がまた話出した。
「覚えておるか、お前は一度上から二番目の位の人間界に心が達したことがある。
他人の喜びを自分の喜びとし、他人の悲しみを自分の悲しみのように受け止めていたよな。
映画も見てるし、本も読んで良き音楽も聴いてたな。
しかしなぁ・・・細かなことで他人を逆恨み、嘘もついただろう。何より罪深いのは親を心配させており反省していないことじゃ!
自分で日陰を選び、楽を好んで環境を変える努力をしない結果じゃ。未来は自分で作れ!黙ってたら誰も助けてくれんぞ!
諦めたら終わりだ!
釣りやパチンコ三昧の日々・・・お前に見せたあの人間たちはお前の姿じゃ。
さてと・・・」
言うだけ言うと、鬼は男の手を掴んだ。 
「わぁーやめろ!やめてくれ!」 つづく


■餓鬼道
生前に贅沢をした者が堕ちるとされている。
生前において、嫉妬深く、物惜しく、常に貪りの心や行為をした者が死んで生まれ変わる世界とされる。
飢えと乾きに苦しみ、食物また飲物でさえも手に取ると火に変わってしまう。決して満たされるかとがない。

中元(旧暦7月15日)の日、餓鬼道に堕ちた者のため食べ物を布施し、その霊を供養する法会が行われる。お盆のお施餓鬼会です。





お名前   コメント

ちょこのこ 鉄さん、お久しぶりです。話せる鬼がいたらいいね。NHK に名画に入る番組あるけど、地獄絵図に入ったら・・・(゜゜;)コワァ (13/09/16 09:38)
 地獄があるなら行ってみたい。案外、鬼と気が合いそうやな〜と思って(笑) (13/09/16 07:21)
ちょこのこ まりあさん、煉獄・・・初めて聞いたので調べちゃいました。なるほど、まりあさんはそうかもね。あっいやf(^_^;そんな所へは行きませんね。 (13/09/15 18:57)
ちょこのこ うーさん、あはは^_^;老人にしたつもりはなかったですけどね。 (13/09/15 18:53)
ちょこのこ ひくいどりさん、釣りというのは、のんびりとか他に何もしないとかというものの象徴でね。決して悪人とかじゃないですよ。なんか・・・釣りしたくなってきた。これなら一人でも行けるし (13/09/15 18:50)
まりあ 私は煉獄へ行くかもしれないですw (13/09/15 16:52)
うーさん 鬼様はご老人のようですね(^_^;)私もこういう話は好きだったですね。 (13/09/15 14:27)
ひくいどり 釣りの人はそんなに悪いイメージなかったんですが、善人じゃなかったんですね。でも、話がそろそろ終わりそうな感じが…。 (13/09/15 14:17)


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