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爺放談


 ■ 2013/09/20 (金) 正論と矛盾


世論と言うものはかなり怪しいもので、その時節に起きた物事による世論がおおよそ大半を占め、それ以外は普遍的な諸問題による世論、統計学が要素の世論 などが世間をはびこる。

そんな中でも私が一番奇妙に思えるのが、平等と言うキーワードが軸になる世論だ。

現在この日本では自由を標榜している民主主義国家で、その中には「経済」「言論」「思想」「競争」その他あるゆる事柄に対してこの「自由」を享受している。

また、現在この事に関し、日本国民はこれを当たり前ぐらいに享受し、これらの事に少しでも不遇があればいきり立ったように不満を吐き出す。

それは経済的な問題であったり生活面での問題であったり様々だ。

ここで問題提起をしてみる。

平等と言う定義を決めることだ。

この定義づけはあまりに荒唐無稽なので三つの例を示す。


1、全ての始まりにのみ平等性を重視

2、全ての結果にのみ平等性を重視

3、始まりから結果に至るまで平等性を重視


こう定義づけすると分かり易くなってくる。


よく世間で騒がれている労働条件や賃金、そのほか学校生活内でのいじめ問題などなどは上記の例から見れば2番の例を重視した意見に分類されるだろう。

もちろん3番の例も入ってくるが世論を見てみると始まりはそれほど重視しているように見受けれないのでこれは省くが・・・

また、男女間の平等論者も2番に属する。

こうやって区分けしてみると見えてくることがある。


それは、「自由」という国家体制の中で現実的に可能な平等性は1番の例でしか有りえないということだ。


なぜなら結果の平等は人為的統制がなければ実現不可能なイデオロギーだからだ。


しかし人間は自分に不都合なことがあるとこの現実を無視し、2番の平等を声高に叫ぶ。

またそれがさも真実が如く、正義が如く世間をまかり通る。

2番を声高に叫びたいのであれば「自由」を捨てなければならない。

しかしそんなことを知ったうえで叫んでいる人はほぼ居ないだろう。

自由も得たいし結果の平等も得たい。

そんなユートピアは人間社会には適合しない。



人々は正義と言う錦の御旗で「矛盾」と言うことに気づかず平然と論理破綻した文言を声高に叫んでいる。










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はいむるぶし まりあっち!何をおっしゃいますか!私の心のどこかには・・・まり・・・あっ!いかんいかんまた悪い癖が・・・^^ (13/12/13 14:54)
はいむるぶし 腐敗官僚さん そうだ!そのとおりだ!そして私は煩悩の塊なのだ!^^ (13/12/13 14:52)
まりあ あなた…心のどこかに、3の考え方があるんじゃないの。。1は満足、2はどちらでもなさそうだし。。(なんとなくですが) (13/09/21 09:31)
腐敗官僚 有史以前の狩猟採集社会が原始共産制であり、全てが平等な社会であったそうなwしかしながら、そんな社会では国家という概念さえ存在しなし、もちろん現代ではそんな社会は存在しえない。社会のすべてが不平等の塊なのだ。  (13/09/20 20:47)


 ■ 2013/09/16 (月) これも上から目線!


よく世間で言われがちな「外国へ行って視野を広げよう!」と言う様な言葉を誰でも一度は見たり聞いたりすることがあるだろう。

一見この言葉はごく自然でわりと当たり前な思考形態の一つで、この言葉にほとんどの人達は反論の余地はないように思う。

その理由の最たるものは、外国に行くことで自国の良さや悪い点などが見え、自己啓発に繋がるという趣旨だ。

私もこの意見には確かに同調するし異を唱えるつもりは毛頭ない。

確かに私自身、外国に行ってその趣旨通りの事を深く感じたし私の友人や知人にも力説したことが過去幾度とある。

ただ、私はこの説にはある一つの条件が加わってしまう。

その条件とは「経済的尺度がほぼ同等」と言う条件が入る。

要するに、経済的後進国にこれは当てはまりにくいと言うことだ。

なぜなら、海外に行く理由には仕事か旅行と言うことが大半な理由だろう、中には留学と言うこともあるがどちらにせよ、行く時の年齢がすでにある程度の年齢を経ているため、その人たちの思考は既にこの経済的に豊かな国の中で育まれた思考形態での価値観が深く存在するため客観性・道徳観・社会性が妙に歪められた視点でしか判断できなくなると思うからだ。

後進国、例えば中国に行ったとする。

中国に行くという時点で私たちはいくら最近GDPが日本を追い抜いたとはいえ中国の一般庶民の所得は日本には相当の開きがあると認識している時点でやはり経済的後進国と言うことをハッキリと自覚している。

その感覚で上海の様な経済特区を見たとき。

「凄い!日本は抜かれるかもしれない!」

「ここは日本よりもすごい!中国もすごいな!」

等のような感覚が大方で、しかし上海から離れて少し田舎の方に行ってみると。

「やはり中国はまだまだだな・・・」

「この様な環境でたくましいな・・・」

「インフラがまだまだ、中国政府はやはりおかしい・・・」

と思うことが多いだろう。

なぜそうなるかは当たり前だが日本基準で見るしまたそれが当然の思考経路だ。

しかしこれが同じ経済レベルの国、アメリカだと少し変わってくる。

マンハッタンを見れば。

「日本はまだまだだな!」

「素晴らしい高層ビル群だ!」

「世界一位の国はやはりすごいな!」

少し離れた田舎に行くと・・・・

「道が広い!」

「建築様式がやはり日本と違う!」

「自然が豊か!」

この違いが判るだろうか?

中国では根底が経済的視点が中心の感想を持つのに対し、アメリカでは経済的視点もあるがそれよりも文化の違いという視点が多く入り込み客観性を帯びた視点になる。


ある種の色眼鏡をかけた思考で物事を判断する事は往々にして見誤る。

その見誤った知識でいくら経験や知識を身に着けてもそれは自己啓発にはつながらない。

ただの経験をしたいというならそれは否定をしないが、それを自己啓発につなげることとするなら少なくとも同じ土俵で判断する事が重要なのだ。

特に国家間では経済的土俵は一番重要な事柄に位置する。

経済的上位の国から下位の国へ自己啓発を求める行為は、極論言えば。


健常者が障害者を見学するような行為に等しい。


文化が遅れた国へ行き、自分の国の良さを知る。

衛生面が行き届いていない国であえて食事をし、意外に食べれる!とか美味しいとか・・・

その国の人々が川で体を洗っている、排せつしている、それを見てさも「人間とはそもそもこれが自然なのだ!」とかを思う様な思考・・・

その様な人間が日本に戻った時、不潔にしている人間を見てどう思うのか?

駅でたむろしているホームレスたちを見てどう思うのか?


本当に自己啓発の為の経験や知識を身に着けたいなら自分と同等、いやそれ以上の立場にある者と対峙することに本当の意味がある。

それは何に対しても言えることだ。

スポーツでも勉強でも芸術でも、自分よりレベルの低い所では何の勉強にもならない、むしろそれどころか堕落してしまう。

精神性は別と考える人もいるがそれは綺麗事だ。

「衣食足りて礼節を知る」と言う諺にもあるように人間は生活もままならない状況下では精神性どころではない。

経済的豊かさが精神性の豊かさにも比例する。

ゆえに先進国の人々が後進国に何らかの影響を受けたとするなら。


それは利己的で偽善に満ちた思考であると思う。







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まりあ ありがと。現実的なコメント いいね!★★★★☆ 共有しようとするから歪んでも新しいことが発見できていいんじゃない。男でも女でも^^ (13/09/21 09:34)
はいむるぶし 腐敗官僚さん 以前貴方は私に「いったい何者?」とおっしゃっていましたが、私こそ・・・いったい何者??? (13/09/19 20:02)
はいむるぶし 記入なしさん まさにおっしゃる通りです。アメリカと言う国は白人至上の国です。白人たちの権益を守るために移民政策を取り続けている・・・ (13/09/19 20:00)
はいむるぶし まりあっち 人の本質は世界各国どれも同じようなものです。しかし価値観や社会性は時間の経過とともに世界各国それぞれです。それを共有しようとすると歪が生じます。慈しみとは同じ価値観、社会性の中でこそ共有できるものです。 (13/09/19 19:56)
腐敗官僚 ミグ戦闘機の体験試乗ツアーや体験射撃ツアーで海外へよく行くんですが、そういった分野に関しては日本が世界一の発展途上国ですねw 貪欲に自己啓発の為の経験や知識を身に着けたいと思うが余り、体験試乗や体験射撃の範疇を大きく逸脱し、操縦訓練や射撃訓練に近いレクチャーを受けている今日この頃です。 (13/09/16 23:56)
記入なし アメリカでも南部のミシシッピーなどの黒人ゲットーなど見たら人種差別凄まじいと感じた。海外に行ったら危険だが最底辺層が住むところを見れば日本はマシかなと思うようなところもある。 (13/09/16 23:05)
まりあ ヒトの本質はどこの国のニンゲンであろうと、そんなにかわらないものだと私は思います。。ヒトはITじゃないし、汚いし、醜いし、不完全だし、欠陥だらけ、矛盾だらけね…。だけどそんなニンゲンが私は大好きだし、私はヒトを慈しんだりしちゃいます(*^_^*) (13/09/16 22:27)


 ■ 2013/09/16 (月) 若い力!


以前から私はテレビと言うものをほとんど見ない。

世情はもっぱらネットから仕入れている訳だが、この一年以内の中でかなり話題に上っているのは日本経済を除くと日本人の右傾向化とそれにまつわる動画各種だ。

ネット右翼、ネトウヨと呼ばれている彼等の勢いはかなりの物で、最近ではその勢力の大きさからかアンチも多数出て、揶揄の対象とまでなっている。

私の年代では考えられなかったし言葉にすらできなかった「愛国心」を彼等はいとも簡単に言葉にし、それどころか先の大戦の事を賛美までする人も少なくない。

これも単衣にネットによる情報の多様化が大きな要因と察する。

昔は情報源と言えばテレビか本等でしか無かったために、発信者側の都合しかなく一方通行の情報しか与えられてこなかったのがこの進化はある意味では真実に近づけることが可能となったということだろう。

とりわけ目を見張るべきは、若い世代にこの進化した情報を取り込み、これを操る者たちが出てきたことだ。

確かに新しいものに飛びつくのは若い世代の専売特許だが、しかしこの情報、いわゆる歴史観や政治性のある事は若い世代には一番縁遠いものと思っていたからだ。

政治面では、政治家は悪いことをしている、金権政治、汚職の権化、企業は弱者切り捨て!弱肉強食!弱い者いじめ!歴史に関しては、興味が無い!どうでもいい!過去、日本はなんか悪いことをしたんだろ!ぐらいにしか見ていないとも思っていた。

それがどうだ!それどころか若い世代でこの諸問題に真っ向からぶつかってきている人達が新しい情報システムを駆使して発信をしているのだ。

男性もさることながら、この様な話題にほとんどが疎い女性たちの中からも出てきている。

その代表的な発信者に「KAZUYA CHANNEL」と言う動画がある。

私はこの動画をよく見るのだが、これが結構面白く、約2分という短い時間の中で時事ネタや保守的な持論を展開し、要点を分かりやすく時折ギャグを織り交ぜ誰にでも分かり易い内容でまとめてある。

これが現在かなりの反響を呼んでいるらしく、かなりの人気を誇っている。

私は以前からかねがね思っていたことがある。

「日本人はどうして自国の事に興味が無い上、これでもかと思うほど自虐的なのだろう?」と・・・

しかし、この状況を見てその答えが出たように思う。

それは、これまでの日本の教育およびマスメディアが如何に偏った、つまりどれだけ左翼的思想に偏ってきたかを物語っていると言うことだ。

しかし現在でもこの保守的思想者達に向け、罵詈雑言を投げつける人達も多く存在するが一昔に比べればどれほど改善、均衡が取れてきただろうか?

私はそれでもまだまだ世界の国々と比べれば、日本は左翼的思考が強すぎると思うが・・

ネットで今や批判の代表格となっている「韓国」などは「無条件愛国主義者」なる人達で占めた国柄だ。

理屈など関係が無い!我が国が最高なのだ!という国民性が日本人にはあり得ない思考形態だが実は世界の国々は韓国ほどではないにしろそれに近い思考形態を持った国々の方が圧倒的に多い。

その思考の善悪はさておきこの日本は異常なほどの自虐性だ。

しかしこれが新しい情報システムでわが日本もようやく取り戻しつつある。

それも若い世代で取り戻しつつあるということが実にすばらしい。

今いる古い思考形態を後生大事に頑なに守り続けている戦後アレルギーに毒された世代達は日本の表舞台から早く退いてもらい、この素晴らしい若い世代達がこの日本を背負っていく姿は、どんな評論家や政治家が正論をいう事よりも頼もしく・・・


出来れば彼等が日本の表舞台を歩き、世界に発信している姿を見れる時代まで生きたいものだ。







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はいむるぶし 腐敗官僚さん プロパガンダは何についても無いとは言い切れませんがこの現在の流れはそれだけでは説明がつかないほどの潮流となっていますよ! (13/09/16 21:57)
腐敗官僚 若い世代w 自民党政権のプロパガンダなんですけどね。 (13/09/16 15:01)


 ■ 2013/09/14 (土) 日出ずる国


少しタイミング遅れの事だが2020東京オリンピック招致が決まった。

これは日本経済に多大な追い風となるだろう。

なぜならこれは誰にも文句を言わせない大規模な箱モノ行政が出来るからだ。

過去を振り返ってみると日本が一番景気が良かった時期、いわゆるバブル期には鈴木都政による箱モノ行政が一般市民やマスコミからの妨害も無く遂行した。

これが今後7年間という時期に渡って誰はばかりなく東京に巨額な税金が投入される。

この影響は相当期待できる。

なぜならそれは即ちあらゆる業種に税金が投入される事になるからだ。

しかし、ただ一つ気になることがある。

それは今回のオリンピック需要に大きなカギとなるBIGプロジェクト「リニア路線事業」だ。

前回の東京オリンピックではそれに合わせて「新幹線」が開通した。

これは当時の日本経済の右肩成長に大きなけん引の役割を果たした。

この時から半世紀たって、次はリニアが日本経済をけん引する役割と期待するのだが、現実には2027年予定を大きく前倒ししなければならないし、事業費約8兆円以上とも言われるこの経費問題、それに今も問題となっている経路問題も残っている。

しかし、この諸問題も現政権下では可能であると私は信じたい。

もしこの諸問題全てが可能となれば、長く低迷し続けた日本経済も大きく飛躍し、7年後以降は日本経済もまた安定することだろう。

今思えば、バブル期以降この日本に幾多の苦難があった。

世界に比類なき長期デフレ、それに加えてグローバルスタンダードと言う規制緩和という悪政により安い資本への流出による空洞化現象や銀行業をはじめとする金融再編による弱体化、そして大震災・・・・

普通の国家では労働・金融パニック、国体を揺るがすほどのデモ、流通不全が起きても何ら不思議ではない事が何十年も続いているのだが、それでも一般市民は平穏を享受している。

それどころかここまで凋落した国家に世界の祭典であるオリンピックがまた開催地になった。

西側諸国の中でも4回目、実質上は5回目に当たるこの開催回数はアメリカ・フランスに
次ぐ実績となる。

この日本の底力には想像を絶するものがある。

その根底には日本の二次産業がどれほど世界に大きな影響と実績を積んできたか、どれほど技術と信頼を勝ち得てきたかを表していると思う。

それと一番大事なことは。


日本人として長い歴史の中から育まれたアイデンティティーと誇り、誠実さなどがこの様な国家を作り、この様な結果を出してきたのだ。


日出ずる国の未来は明るい・・・・・





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はいむるぶし 腐敗官僚さん お久しぶりです!お元気でしたか?腐敗の進み具合はいかがですか?もうそろそろ日本初のゾンビになりましたか?^^ (13/09/16 00:14)
はいむるぶし まりあっち えっ?少子化?じゃ〜まりあっち!微力ながら小生と一緒にはげみますか!これで私も日本のお役にたてる!^^ (13/09/16 00:11)
腐敗官僚 おや、これは珍しい方が…御久し振りですねw 東京オリンピック開催はIOCへのロビー活動の成果でしょうね。それ以上でも以下でもないと思いますよ。真夏の電力需要さえ、満たせず四苦八苦して、さらに全ての原発が停止しているような状態で、大量の電力を必要とする「リニア路線事業」なんて不可能じゃないですかね。しかもまだ500q/hrだせるのは試験車両の段階で、実用化もまだじゃんw  (13/09/14 23:09)
まりあ お久しぶりでございます(*^_^*)でも…、日本は少子化だしぃ〜。子どもは農業のように栽培できないしぃ〜。まほろば、たゆたひ。。。。/ 招致が決まってから「まりさん、ホームレスと、違法ハウス入居者をそちら(関西)で受け入れてくれないかなぁ〜。都内は美しい会場にしたいからさぁ〜。」と、アホみたいな相談電話が増えました;;;; スウェーデンの刑務所のようなハコモノ施設(2015年完成、2022年に強制退去)を計画されている市町村も。。私は日の出ずる国、一人の母として怖い。。 (13/09/14 18:17)


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