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爺放談 |
■ 2009/09/17 (木) 愛と青春の旅立ち・・・・・F |
ママに言われるがまま、彼はシャワーを借りその日の出来事と、ママの言った言葉と、それらを総合してママという人物を、今一度頭の中で整理していました・・・・
(今日の老舗料亭に始まり、その後の違法カジノ・・・そして一般市民には夢の様な暮らし、そのどれを取っても俺なんかが到底肩を並べる事が不可能な現実・・・) (しかし、違法カジノは少し面を食らったがそれ以外はある程度予想範囲内だ・・・) (それもそのはず、相手は銀座の高級クラブのママなんだぞ!それぐらいは俺自身分っていたはず、こんな事ぐらい見せ付けられたぐらいでは俺の気持ちは変らん!!!) (それにしても気になるのは今さっきのママの言動だ!) (まず!この部屋には特別な男しか入れない!それと、まだママの本当の真実があって次の事実を俺が知ったら俺がもうママを諦めるといった事、そしてさらっとママが言ったお互い好いた者同志・・・・) (よ〜く考えろ!まず最初の特別な男しか入れない部屋!これは多分社交辞令と思った方が無難だ!その証拠にあのバーに並んであった酒の種類と量、おまけにカウンターまであってそこに並んであったグラスも半端な量ではなかった、その他ピアノといい整然と有る家具類はどう見てもちょっとしたパーティーが出来るように整えた部屋と見たほうが自然だ!) (次に2番目のママの事実!確かにまだ俺の想像をはるかに超えたものが有るだろう!しかしそれを今考えた所でどうにもならん!鬼が出るか蛇が出るか?これは当たって砕けろだ!) (そして一番気になるのは3番目のお互い好いた者同志!これは俺の聞き違いだったのか?いや!確かにそう言ったと思う!以前ママに言った事だが俺は確かに同じ店の娘に聞いた!ママはあまりアフターを男と行かないと・・・・今日のは特別かもしれないが今日を含めれば2度目のアフターだ!) (俺に贔屓目で見なくても、どう客観視しても、少なくとも俺は他の客と同列ではない!絶対何らかの思いがママには俺に有る筈だ!でなければこの状況は納得いかん!) (しかし・・・風呂から上がって・・・その後はどうなるんだ???俺はどういう態度で接すればいいんだ???わからん!わからんぞ!) 彼はシャワーを浴びながら・・・実に色々な事を考えては何も整理が付かない事に苛立ちを覚え、実は風呂場から出ることが本当は凄く怖かったのでした。 そうしているうちに・・・・・ 「どう?お湯加減?」 「あ!!!は・はい!最高です!」 「良かった!^^どう?この浴室?けっこう良いでしょ?」 「あ!!はい!部屋も凄かったけどこの浴室も凄いですね!」 「へへ!そうなのよ!私この家のどの部屋よりもこの浴室が一番お気に入りなの!^^」 彼はその浴室の豪華さもこの時は一切目に入ってこなかったのです。 ママにそう促されてはじめて気付いたこの浴室を彼は初めてまじまじと見つめれば実に本当に素晴らしく、浴室にしては広い部屋で、総大理石で敷き詰められた床、浴槽は内部にジェットバブル、赤と緑と紫と黄色のライトが浴槽内のバブルと溶け合い、正に幻想的な光を放ち、浴室全ての金属類は金で施され、正に王様の浴室といっても過言ではない物でした。 「お洗濯物は取って代わりの物をここに置いておきます!」 「あ〜〜〜!」 「御気になさらないで下さい!私こう見えてもけっこう家事も出来るのですよ!^^」 「す・・・すみません!」 彼は自分の今しがたまで身に着けていた下着をママが手に持ったという事に妙な感覚を憶えたのでした。 (良かった〜〜!履き古しの下着じゃなくって、でも今日一日履いていた奴だから匂ってねーだろうな???) 色々考え込んでいた彼もママの声を聞いて、浴室から出る決心が付きました。 浴室から出ると、そこに用意してあったのは下着の下だけとママとおそろいのバスローブ・・・・ (え〜〜〜!これを俺に身に着けろって言うのか〜〜〜???) 彼はバスローブなど映画でしか見たことは無く、彼の家が特別貧乏だった訳では有りませんが両親も彼も純和風の思考であるため、彼の人生の中でもちろんこのような物に目が止まる訳も無く、こんな物は西洋人が使用するものと思っていました。 しかし彼もこんな状況で断る訳にも行かず、しぶしぶとその着慣れない物を身にまとった時、浴室の踊り場にある鏡を覗いては・・・ (やっぱり・・・・絶対俺には似合わね〜〜〜!) 何かぎこちない足取りで彼はリビングへと向かうのでした。 「やっと出て来た!一体何やっていたのですか?待ちくたびれましたわ!」 「す・すみません・・・なにせ勝手が分らなくて・・・」 「フフ!冗談ですよ!フフ!どうですか?さっぱりしましたか?」 「はい!有難うございます!何から何まで本当に!」 「何を仰るのですか!今日は私の大切なゲスト様です!さ!よく冷えたビールでもどうぞ!^^」 「うわ!うれしいな!^^」 彼はビールを一気に飲み干し、カラカラだった喉を潤しました。 「ま〜〜〜!良い飲みっぷり!見てて頼もしいですわね!^^」 「そうですか?」 「それに××様って背がお高いからバスローブもお似合いですね!^^」 「え〜〜!そうですか〜?僕はこんなの始めて身に着けるのでなんか恥ずかしいですよ!」 「そんな事ありませんわ!とてもお似合いですよ!背も高いし上半身もとてもガッシリしていらっしゃいますから・・・××様は今迄とてもおもてになったのでしょう?」 「そんなことありません!僕なんか全然ですよ!」 「まーご謙遜を!」 確かに友人は学生時代野球をやっていて、そればかりでなくスポーツ全般で何でもこなすタイプで、勉強も大手商社に入れるぐらいのもので、ある意味文武両道をこなす奴でした。 身長も180cm近くあり、そんなものですからママの言うとおりけっこうもてたのでした。 「××様?ビールはその辺りで、次は何をお飲みになりますか?」 「あ、何でもいいです!」 「では、私のお気に入りにしましょう!」 ママはその場を立ってバーに入り、何やらシェーカーを取り出し、カクテルグラスを2つ並べました、そして手馴れた手つきであっという間に出来たお酒をグラスに注ぎ、最後にレモンの皮をちぎって入れ、持って来ました。 「私の特性ドライマティーニよ!^^」 「へ〜〜!さすがママ!カッコいいな〜!^^」 「でしょ!^^やっぱり良い男にはこのカクテルの王様で!^^」 「でもマティーニって中に入れるのはオリーブではないのですか?」 「そうね!一般的にはね!だから特性なの!^^」 ママはお酒を持って来たとき、まるで当たり前のように彼の横に腰を下ろしていたのでした。 そしてママはそう言ってリモコンを取り出し、部屋の明かりを落としました・・・・ しばらくはママの作った特性ドライマティーニを味わい、二人は無言の時を酔いしれていました。 無言状態がつづいて初めて彼は気付きました。 知らぬ間に気にならない程度の音量で音楽が流れており、明るさが落ちたその雰囲気は、今にも横にいるママに抱きついても全く自然な流れをかもし出して、彼はその衝動を必死に抑える事で気持ちは一杯になっていました・・・・ しかし、彼にとっては、いっぱいな気持ちの中にも、今、という時間が永遠であって欲しいと願う気持ちもあったのでした。 ママは彼の体に身を預け、ただ、二人とも一点を見つめ、マティーニの味わいと静寂に身を委ねていました。 その静寂を最初に破ったのはママでした・・・・ 「すごく気持ちがいいわ・・・」 「はい・・・」 「こんな気分は久しぶりよ・・・」 「・・・・・」 「いつもこうなら良いんだけど・・・」 「なぜ?いつもこうではないのですか?」 「ちがうわ!」 「・・・・・」 「××様はとてもお優しいのですね」 「どうしてそう思うのですか?」 「だって私の事をあまり聞いてきません、それが私にはとても気持ちが安らぎますわ」 「・・・・・」 「私は貴方に色々と謎掛けをしているのに・・・・」 「それはたまたまです、まだ何を聞いていいのかも分りませんから」 「フフ、そうね、まだ私の何も分かってはいませんものね」 「はい!」 「じゃ!お約束どおりお教えしなくてはいけませんね・・・」 「いえ、無理に教えなくてもいいです、自分は何も変りませんから」 「いえ、それはダメです、お約束どおりお教えいたします、でないと次に貴方も私も進めませんわ・・・」 「えっ?」 「そうなんです、進めないのです・・・」 ママはそう言ってその場を立ちました。 「ママ!」 「はい?」 「その前に一つだけ教えてください!」 「何をですか?」 「どうして僕にここまでしてくれるのですか?」 「えっ?」 「だって僕はママから見ればただの凡人です、ママは銀座で・・・一流の人ばかりとお付き合いしている女ではありませんか!そんなママがどうして僕なんかに・・・」 「それは・・・・」 「僕にとっては今も夢のような気持ちです、でも、それだけがひっかかるのです!当たり前と思うのですがどうしてでしょうか?」 「それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・貴方が好きだから・・・」 「えっ????」 「初めてお会いさせていただいた時、多分その時からだと思いますわ・・・」 「と・・・・とてもその言葉を信じるには無理が有りすぎます」 「貴方にしてみればそうでしょうね・・・・」 「それこそ当たり前じゃ有りませんか?僕なんかのどこにそんな魅力が有るというのですか?さすがのこんな僕でもこんな冗談は笑えません!」 「冗談?」 「そうです!とても真剣には聞けません!」 「そうですね、その通りですね、でもこれは冗談ではありませんわ!」 彼女はいきなり彼の唇に唇を重ねてきました。 「えっ!!!!えっ!!!!?????」 「私は夜の女、でもこういう事全てが演技ではありません・・・」 「・・・・・・」 「でも私はやっぱり夜の女、お疑いを持つ事に垣根は掛けれません、とても悲しい事ですが・・・・」 「・・・・・・」 「そしてやっぱり私は夜の女、しかも銀座の・・・・・」 ママは後ろを向き、着ていたローブを肩から落としました・・・・・ 「マ・・・マ・・・」 つづく・・・・・・・ |
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コメント
はいむるぶし サイコロさん ちぃ〜〜す!ありあとございやす〜〜〜〜!なんとか更新一生懸命頑張っておりますのでこれからも変らぬご愛顧を!^^ (09/09/18 21:46)
はいむるぶし まりあさん 私の30代の時の話です、ですからもう15年以上前の話ですね!そうそう下の奴は無視ということで!^^ (09/09/18 21:44) はいむるぶし 告発者っち ギクギク!あまり本当の事を言うんじゃない!ば・ばか!そんな低俗な事に我が愛しのまりあさんが反応するわけ無いだろ!フンガー!!^^ (09/09/18 21:34) はいむるぶし ここへさん いつもご愛読ありがとうございます!今後もよろぴく!!!^^ (09/09/18 21:30) はいむるぶし 名無しさん 多分予想通り!でもこれからも宜しくお願いします!^^ (09/09/18 21:28) サイコロ う〜ん、すごいね〜 (09/09/18 21:25) まりあ どれくらい前の話ですか(興味)♪ マ*ドナルドのハンバーガーが250円時代が懐かしいです(*^_^*)…次回に続くですね☆ 下のコメントの方、反応しませんよw (09/09/18 20:42) 告発者 フフ。。煙をストローで吸うシーンが無いぞ♪爺は仕事ヒマヒマなんだね(*^_^*)何ヶ月も充電したから今んとこネタ切れにならないな(*^_^*)「相棒」のテレ朝に売り込むんだタイトルは「肉棒」やばいまりあが反応する。。。。 (09/09/18 05:47) ここへ ママが友人に恋愛感情があるとは思えないけど、このまま2人はセックスするのでしょうか。友人は恐れてしないのでしょうか。その後はどうなるのでしょうか? (09/09/18 05:40) 名無し オチ読めた。多分・・ (09/09/17 23:21) |
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