爺放談

先日、航空自衛隊に所属している知り合いと話をした・・・・

彼はまだ若く、しかししっかりとしたおもむきと、やはり自衛隊に所属しているだけあってハキハキとした物言いにすごく好感を持てる男で、私も彼との話しに時間を忘れて楽しい一時を過ごしました。

彼は初めから自衛隊と言う職業を希望し、その通りに自衛隊へ身を投じた男だけあって、そのせいかこの若さで相当今の日本を憂いている様子でした。

とりわけ少し前の出来事である「田母神論文」での出来事、当然自分の所属する幕僚長だけあってこの出来事に一番話題が集中した事は言うまでもありません。

しかし彼の職務上、この様な政治的、また、内部事情は一般社会においてペラペラと喋れる訳もなく、かなりオブラートに包んだ口調を取らざるを得ませんがそれでも私を信頼してくれたのか出来うる限り話をしてくれ、また、私情をはさんだ話もしてくれました。

彼はイラク派兵にも参加しており、その当時の事を私は興味深く聞き、彼の口から出てくる話に夢中になっていました。

ここではあまり詳しく書けないのが残念ですが、彼らの所業は本当に頭が下がる思いで一杯になり、私より幾つも歳が離れているにもかかわらず私やその他の大勢の国民の為に命を掛けて行動を起こしている彼や、その仲間達に敬意を払わずには居られない、また、そんな彼等を前にして何か自分への恥ずかしさを感じずには居られないことしきりでした。

そんな彼等を一番悩ませているのは「世間での風評」だと言います。

その背景には、やはり戦後教育の影響は現在も大きく存在すると言います。

田母神論文での事でも分るようにマスメディアはお祭りの様に取り上げ、戦争アレルギーを植え付けられている世代を煽り、社民党のような平和は只で保たれていると思っているようなお花畑の連中達が、そこにはまるで関係の無い彼等を間接的に苦しめ、時には彼等のプライベートな時間の中でさえ自分の職務を言った途端ある種の侮蔑を含む言葉を投げつけられる事も少なくないと言います。

現在の若者、いやそれだけでなく、私達大人の中でも「愛国心」と言う物をおざなりにし、そればかりでなく「格好悪い」「時代錯誤」と思っている風潮が有ります。

なにか愛国的な発言をすると、やれ右だ！右翼だ！と決め付けてくる無責任な短絡思考はそんな彼達を追い詰め、やがては自分自身を追い詰める結果となるかもしれないとは思いもしないのでしょう。

以前にも書きましたバングラディシュの様な、常に他国の脅威に晒されている国とは違い、島国で単一民族の日本、平和ボケしているこの国民は愛国心が薄れ、自由と主張ばかりが連呼され尊重される現在では当然の結果かもしれません。

バングラディシュと言う国は中国同様、法律と言うものが日本ほど機能せず、賄賂と搾取が当たり前の国で、誰も人を信用できない国と言っていました、しかしそのバングラディシュの彼は、それでもバングラディシュ、自分の祖国を心の底から愛していました。


航空自衛隊の彼がイラクに行った時、死を本当に覚悟していたと言います。

現法制下では彼は銃器をどれだけ身にまとおうとも使用できません、明らかに彼等を襲った事が確認出来なければ反撃も出来ません。

彼は言います。

「どんな過酷な状況でも日本の為なら行くのです！」

「僕だけじゃない！皆同じ思いでどこにでも行くのです。」

「でなきゃ自衛隊に入ってませんよ！＾＾」

もちろん彼の様な人ばかりではないでしょう、しかしそんな人は途中で辞めて行くのでしょう。

少なくとも彼は本心を言っています。

彼が私と話している間の私を見据える目は、こちらが恥ずかしくなるほど真っ直ぐを見据え、その見据える先には常に日本という愛国心があるのでしょう。


出来る事なら彼等が、本当に大手を振って誰にでも自分の職務を言え、揶揄されるどころか感謝される日が・・・・・

本当に彼等が胸を張って職務を遂行できる日が来る事を願わんばかりである。