忘れもしない10年前・・・まだ希望に溢れ未来を信じていた猛者、しかし実家から電車で眠い朝、6時40分発〜通勤快速に乗り、往復4時間と通い続け、英語系の学校ゆえ重い辞書と教科書の入ったバックを背負い苦学・・・いざ社会に出てフタを開けた先には、過去最悪の大就職難氷河期・・全く無名の小会社ですら大卒がゾッと押しかけ、どこもかっても20倍〜30倍は最低ライン、下手すると50倍、100倍の時代でした、どうにかこうにか必死に受かったものの、人見知り、対人恐怖症、引きこもり気味なのに・・・営業という仕事に就いて、不安の毎日でした〜仕事を選べる時代じゃなかったな・・・募集している会社はノルマのきつそうな営業職ばかり〜
ちょうど忘れもしない3月26日に・・・私は実家を離れ、新宿区のボロマンションの2階に部屋を借り、引っ越し屋が来る前日に部屋に行き、電気もガスもまだ通らぬ・・カーテンもTVも何もない真っ暗な部屋に、懐中電灯とコンビ二弁当を片手に、膝を抱えて・・これから始まる戦場の日々・・・ハンガーに吊るしてある真新しいリクルートスーツ、のちに縁起となる赤ネクタイを眺め、孤独をかみ締めていたものです、引っ越しから入社式の4月1日まで、3日しかなく・・・無数のコンクリート重圧、星も何も見えない空、迷路のようなビルと住宅の中を田舎者で、方向感覚も狂うような都会ジャングル、駅から自宅マンションにたどり着けず帰れず、情けない事に・・交番に道を尋ねるマヌケぶりでした、でも後日に、引越し屋も迷子になる位に入り組んだ場所ゆえ、あぁ私だけじゃなかったんだと安堵したものです(苦笑)
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