口蹄疫について調べたもののまとめです。
口蹄疫の潜伏期間は、動物衛星研究所の「口蹄疫ウイルスと口蹄疫の病性について」( 3) 伝播)によれば、牛6.2日・豚10.6日、ウイルスの量が少なければ潜伏期間が長く、多ければ短くなるとのことである。(必ずしも一定では無いという点には注意。)また、「豚の飼養密度が高い地域に発生すると,地域のウイルス汚染度が高まり,空気伝播や風による伝播が起こりやすくなって,防疫が困難になるとの指摘がある」との記述もある。
口蹄疫ウイルスと口蹄疫の病性について
http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/FMD/sousetsu1997.html
えびの市での症状確認、豚への感染確認と大きな変化の見られた27日9例目・10例目について、ウイルス量による潜伏期間の変化を無視して考えた場合、豚の症状が確認された10例目は、15日、16日の時点で感染していた可能性が高い。えびの市への感染が確認された9例目は、20日、21日の時点で感染していた可能性が高い。
防疫措置についてには、聞き取り調査で異常は発見できなかった(25日現在)とのこと。この後エリア内での顕在化というなら、潜伏期間を逆算可能だろう。
口蹄疫の疑似患畜の確認(8例目、9例目、10例目)について(宮崎県)
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/h22koutei22.html
防疫措置について(宮崎県)
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/h22koutei17.html
農水省の6例目の報告。ここで懸念されるのが、3月31日に陽性の疑似患畜、仮に口蹄疫だったとすれば感染時期が3月24日、3月25日以前。しかし、4月22日の時点で症状が認められない点。感染耐過の可能性あり?。この疑似患畜は農水省の発表によれば口蹄疫と確定している。キャリアーしてたとしたら・・・しかも、どさくさにまぎれて豚2匹、感染してなかった事を祈ります。
宮崎県における口蹄疫の疑い事例の5例目、6例目について(農水省)
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100423.html
宮崎県における口蹄疫の発生事例の防疫措置の状況](農水省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/pdf/boueki141.pdf
わが国に発生した口蹄疫の特徴と防疫の問題点
http://www.sat.affrc.go.jp/special_pgm/FMD_Japan_review.htm
家畜衛試ニュース(2000年) No.103
http://www.niah.affrc.go.jp/disease/FMD/taiou.html
2000年3月08日? 8日頃から牛が発熱、
2000年3月12日 獣医師が診断 抗生物質投与
2000年3月21日 他の牛にも同じ症状が現れる 獣医師が宮崎家畜保健衛生所に届け出。
2000年3月22日 サンプルを家衛試へ送付。海外病研究部。陽性家衛試
2000年3月23日 再検証、陽性
2000年3月25日 口蹄疫中央防疫対策本部防疫技術委員会で詳細に検討、疑似患畜と診断
口蹄疫の疑似患畜の確認について
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/page00032.html
2010年4月09日 獣医師から宮崎家畜保健衛生所に、病性鑑定の依頼、口蹄疫とは考えにくいため、経過観察とした。
2010年4月16日 同じ症状の牛がみられるという報告、病性鑑定
2010年4月19日 イバラキ病等の類似疾病について、全て陰性を確認。口蹄疫も疑われるので、20時00分、検査材料を動物衛生研究所海外病部(東京都小平市)に送付、飼養牛の移動を自粛
2010年4月20日 陽性、疑似患畜
2000年の場合、最初に症状が確認されたのが8日頃、宮崎家畜保健衛生所への届け出が21日。以降の所要日数は、海外病研究部までの日数が1日、鑑定までが2日、対策までが2日、計5日
宮崎家畜保健衛生所から宮崎県畜産課を経て農林水産省畜産局衛生課へ連絡が入り、農林水産省家畜衛生試験場海外病研究部への病性鑑定材料送付を指示
2010年の場合、最初に確認されたのが4月9日(ただし、検査では3月31日採取のものから陽性反応)、宮崎家畜保健衛生所への届け出は9日。以降の所要日数、海外病研究部までの日数が10日、鑑定までが1日、対策までが0日、計11日
宮崎家畜保健衛生所から動物衛生研究所(旧:農林水産省家畜衛生試験場)の海外病部に検査材料を送付、翌朝、農水省へ連絡
2010年の宮崎家畜保健衛生所に連絡があってから、動物衛生研究所へ送付されるまでに連絡があったのか無かったのかを知る事のできる資料がない。
2000年には宮崎家畜保健衛生所から直接農水省まで連絡が回っている。推測になるが、都道府県に設備が無かった可能性考えられる。(検査棟が2009年に建設されたとの記事あり)
生物災害備え 宮崎家畜保健衛生所に検査棟
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=14985
2010年度の場合、空白部分、イバラキ病等の鑑定が白だった段階で、口蹄疫を疑っている。2000年に宮崎家畜保健衛生所にサンプルを送付する指示をだした、農林水産省家畜衛生試験場、現は動物衛生研究所として、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構に所属する研究所の一つとなっている。このため、以来の時点で感染の疑いも同時に農水省の知るところとなるが、2010年においては、動物衛生研究所の検査結果を受け翌20日に農水省に連絡が入ったもよう、多少連絡体制に難あり?
逆に検査依頼から、翌朝すでに陽性反応、疑似患畜診断、移動制限開始とその間1日。これは2000年の経験と、技術の進歩によるものだろう。2000年時には、陽性反応を確認したあと、長く清浄国であったため、検査に慎重を期す意味で再検査が行われた。その結果から2日後に会議で疑似患畜と診断。この間4日これも、経験の有無の差だろうが、2010年の方が早いと言える。
口蹄疫対策に関する霞ヶ関の「中の人」のつぶやきまとめ
http://togetter.com/li/19383
本日、宮崎県都農町の肉用牛繁殖農家の飼養牛で口蹄疫の擬似患畜が確認されました。2010-04-20 09:55:05から始まっている。点からも農水省への連絡は4月20日と推測。
投稿者 : 記入なし 日時 : 10/05/14 23:39