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デル、違法採用の疑い 自社で面接し派遣社員に
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デル、違法採用の疑い 自社で面接し派遣社員に
2005年08月11日08時10分
パソコン世界最大手Dell(米テキサス州)の日本法人、デル(浜田宏社長、本社・川崎市)が店頭販売員を採用する際、自社で面接を行った上で人材派遣会社に採用させ、派遣社員として就労させていた疑いがあることがわかった。神奈川県警は、職業安定法が禁じた「職業紹介」にあたるとして、12日にも、法人としてのデルと、当時の採用担当の元社員(退職)1人を同法違反容疑で書類送検する方針を固めた。
県警の調べでは、デルは02年8月、同社製パソコンの店頭販売員として勤務を希望していた男性(30)と面接し、採用を決定。職安法に基づく職業紹介事業の許可がないのに、派遣会社に紹介した疑い。違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金の規定がある。
男性は、川崎市のデル本社での面接で「採用です」と言われたうえ、社名入りの名刺を持たされたため、「デル社員として採用された」と思っていた。しかし、04年2月ごろ、社会保険などについてデルに問い合わせた際に、派遣社員だと知らされたという。同社は04年までの約2年間に約200人と同様に接触し、派遣会社に紹介していたとみられるという。
デル側は県警の調べに「自社で面接し優秀な人材を確保したかった。自社で直接雇用すると社会保険料などがかさむため派遣にした」と説明。県警は違法な採用活動をデルが主導する形で行っていたと判断した。
<デル広報本部の話> 法令に反し派遣会社に紹介したことは事実で、理解が不十分だった。04年に神奈川労働局の指導を受け、その後、是正した。
投稿者 : 記入なし 日時 : 05/08/12 20:21