この間、テレビをぼーっと見ていたら、ある女性がこんなことを言っていた。
『彼はいい人で恋人としては付き合えるんですけど、結婚するつもりはないんですよねぇ。』
私はこの言葉を聞いた瞬間、頭の中が???でいっぱいになった。
恋人として付き合えるけど結婚できない関係ってのがどんな関係なんだか、さっぱり分からなかったからだ。
まぁ、本人に言わせれば二人で暮らしていくには彼の収入が少ないとか、
彼に生活力がないとかそういった理由があるのだろう。
だが、そんな事を言うのならば、最初から付き合わなければ良いのではないか?
何も付き合って何年も経ってからこんなことを言う必要はないのではないか?
これではあまりにその相手の男性が可哀想だ、そんな風に思った。
そういえば最近、友達の話を聞いていても、“恋愛と結婚は別”という意見をよく聞くようになった。だが、私はこの意見に賛成できない。“恋愛と結婚は別”ということは付き合っている相手がいたとしても
いつか別れる事を想定して、その異性と付き合っている事になる。それは何か違うんじゃないかな?と思う。
本気でその人の事を好きだと思うのならば、別れることなんてとても想像できないと思うし、恋愛する人と結婚する人を別々に考えるなんてことはとてもできない、と思う。
他人と何年も付き合うという事は良くも悪くも少なからず相手の人生に影響を与える事になる。
私の知り合いでも何年も付き合ってたのに何の前振りも無く突然恋人に別れを告げられた人がいるが、その後にそのことが影響して結構悲惨な目に遭っている。
“恋愛というものが相手の人生にとって多大な影響を与えるモノ”であるという本質をきちんと認識しないで、恋愛というものに対する憧れだけでだらだら付き合おうとするから
“恋人としてはいいけど、結婚はしたくない”関係なんていう矛盾したモノができあがるのだ。
少なくとも恋人として付き合う以上、相手が自分にとって本当に一生付き合っていける人物なのかどうか、をきちんと見極める必要がある。
きちんと見極めた上で今後の人生設計を立てていく必要がある。
そういった労力を惜しんで“何となく面白い人だから”とか“何となく趣味が合うから”とかいう曖昧な基準で恋人を選ぶから結婚適齢期になったとき、その人と一生付き合っていける自信がなくなって
“恋人としてはいいけど、結婚はしたくない”関係なんてものができるんじゃないかな、と私は思う。
少なくとも恋愛関係になる以上、自分と付き合った事で相手に与える影響は考慮すべきだし、相手の気持ちも考えずに別れを言い出すべきではないと思う。
少なくとも冒頭の女性の言葉は私にはこう聞こえるのだ。
『彼は“どうでも”いい人で恋人としては付き合えるんですけど、結婚するつもりはないんですよねぇ。』
投稿者 : あ 日時 : 04/01/29 17:04