最低最悪状況から復活成るか？

初出勤の今日は丸一日座学。
運行担当者の方が対応してくれた。
社内規則、トラックの種類等から運行上の規則、
注意点、危険予知、実際の事故事例の動画など、
事細かに、数冊の冊子を読み上げながら
の講義。免許センターか教習所さながらの
濃密さであった。

実は万が一の事故の時のために自腹での取り外し可能な
ドライブレコーダーの購入も検討していたのだが、
ここの会社にはすでにトラックにドラレコ＋デジタコ（デジタルタコメータ。
運行中の記録の一切を保存してくれるので、手書きで日報を書かなくて済む）
実装済みであった。
運転席側も撮影されるのでちょっと監視されているようでイヤだが。
いつもやってたFMトランスミッターとiPodTouchで音楽かけまくりは
やめた方が良さそうだ・・
休憩時間に録画したアニメを見ながら昼飯を食べるのがドライバーやってた時の
唯一の楽しみだったのだが。まあヘッドホンしてみてればバレないかな。

バックモニターも付いている。
自家用車でもそうだが、逆に感覚が狂うので自分はあまり好きでない
バース（トラックをつける場所）につけるときパワーゲートが丁度良く
おろせるように距離を微調整するときとか、会社で縦列にトラックを停めておくとき
などの後方確認には便利だが。
（通常は最初に駐車場所をよく見ておいてから、勘で覚えるか、
下車して確認しながら微調整する）

自社での事故の映像も幾つか見せられた。
装備の充実や社則での制限速度がかなり控えめな割に
どうも事故の多いところなようで、
安全教育にはかなり力を入れているようだ。
今まで経験した中で一番事前教育がしっかりしている会社だ。
アルコール検査機も（過去に勤めたところではほとんど無かった）あり、
毎日測り、規定の数値以下でなければ勤務させてもらえない（当然だが）。
最初のうちは無いだろうが、アルコール検査で引っかかった者が出た場合、
当然他の誰かが業務を代わらねばならないが、人数が少ないそうなので
休日に突然代替を頼まれることもあるようだ。
・・・慣れてきたら休みでも酒は控えたほうが良さそうだ・・・

荷物を一番後ろで固定するための「ラッシングベルト」と
言うものがあるが、他の会社では、一本しか装備していないことも時々あり、
酷い所だと切れたのを結んで使っていたり、
他のドライバーに勝手に状態のいいモノを持ってったりされたこともあるが、
ここは全車二本装備。手間はかかるが安心感が違う。
何しろ運転中にコレが外れるか切れるかしたら、カゴ台車積みの場合
カゴ台車にロックをかけていても積み荷の重さで簡単に前後左右に
動き、倒れて荷物がメチャメチャになったり、最悪中で暴れて
トラックのハコを破壊してしまう。

最後に運行前点検の練習もしたが、前に勤めた殆どの会社では
ただ用紙にレ点を付けていくだけで実際にはロクに点検などしないで
走ってた（そもそも教えてくれない）のだが、ここはちゃんと
ひと通りやっているようだ。ただブレーキフルードやクーラント、
エンジンオイルの点検などまではさすがに毎日はやらない
ようだ。存在は知っていてもあまりやったことがないので
一度しっかり教えてもらいたかったのだが。
キャビン（乗務室・運転席）を上げてのエンジンルームの点検も
十数年前にやったきりですっかり忘れている。

まあ整備に関しては素人なので別にいいのかもしれないが。
下手に素人知識を増やしても余計危険かもしれない。

あちこちでいろんなトラックに乗ったが、すべての期間を
合計しても4〜5年といったところだし、同じ所に最長で1年半
くらいしか在籍していないので、知らないことや腕の未熟なところも
多々ある。

担当の方は、自分の雑多な経歴を見て、これだけ色々なところで
経験してるならすぐに慣れるんじゃないかな、と言ってくれて嬉しかったが、
何しろブランクがそうとうあるのと体力がヤバイので
以前のように動けるまでには時間がかかりそうだ。

明日はいよいよツーマン（助手席に同乗しての勤務）で
実際の仕事を初体験。
さすがに緊張します・・・
長期の無職ひきこもりのせいで、以前は市内県内近県と
コンビニ配送した頃の経験で、広範囲に渡って土地勘があったのだが
すっかり忘れ、覚えも悪くなっているし、新しい道路も増えたので
大分不安だ。
今日聞いたところによるとルート配送とはいえ、
一度に積みきれないほどの荷物が出た時は固定ルートでなく
臨機応変に順番を変えたりするようなので、よくよく場所や位置関係を
把握しておかなければいけない。

うわー。大丈夫なのかなあ俺。