夢見心地-学生が無職になってから-

昨日はコメありがとうございました。

かーなーり元気を貰いました。

就活してると軽い人間不信に陥るけど、人の暖かさを久々に感じた気がします。



さて、無職だけど親との関係は至って良好な為、毎日就活の状況を聞かれます。

いつ、どこを受けたか、どこを受けに行くか、結果はいつわかるのか、今日は結果がわかったかどうか･･･など。

別に隠す事でもないですし話しているんですが

誰しも、落ちた会社の話なんてしたくないですよね。

不採用の連絡があって、自分の中で整理をつけた事でも

「今日は企業から連絡無かったか？」

と聞かれれば掘り返して話さなければいけない。

私は何より、親の前では落ち込んだような言動は取りたくないんです。

そんなわけで、昨日も親は結果を聞いてくるんだろうなと思って覚悟して夕食に臨みました。

色々話題考えてそっちに持っていかないように粘ってみたんですが

話題のほんの隙間で持ちかけてくるんですね。

「今日は企業から連絡無かったか？」

もうこの一言出た瞬間、空気変わりましたね。

同時に自分の表情も凍りついていたことでしょう。カオに出やすい人間なんで。

夕食の大根を箸でつまみながら

「･･･あぁー、あかんかったわ」

と、自嘲気味に話す。

「あかんかったんか！？･･･どんだけ就職難なんやろなぁ」

「さぁー？」

「･･･」

続く沈黙。

何か喋れよ。もう話題ねぇよ。

それを察したのか否か親は市内で起きた火事の話をしだした。

その話題に食いつくように話を広げる私。

努めて明るく振舞おうとしてるのも気づかれているのだろうな。



そして、今日。

ちょうど一週間前に受けたF社(仮)から何かしらの連絡がある筈だったんで郵便と電話を気にしていた。

家の電話鳴るだけでビビりまくるのに、こんな時に限って私宛に電話を掛けてくるKYなうちの大学。


お昼過ぎ、郵便が届いた音がしたんでしばらく経ってから取りに行く。

昨日不採用だった企業からは、しっかり履歴書が届いていた。

しかし、今日連絡があるであろうF社からの郵便物はナシ。

･･･という事は電話か？それとも忘れられてんのかな。

色々考えて不安になる。

一人不安になっててもしょうがないが不安思考は止められない、止まらない。

考え過ぎと午後の陽気が重なって次第に眠くなってくる。

気づけば携帯握り締めて寝ていた。


小一時間くらい経過した頃だろうか。携帯が鳴った。

長めのバイブ。これは電話だ。

重いまぶたを開け、重い頭を持ち上げる。



着信先

･･･F社だΣ(ﾟДﾟ；

「はい」

「F社ですけど、一週間後に連絡させていただくとの事だったのですが応募者多数の為･･･」

―終わった　か？

「･･･はい。」

「月曜日に改めてお返事させて頂いても構いませんでしょうか？」

との事。

もちろん、了承しました。

ダメならダメで早く切ってほしいと思うのも本音。

これから月曜日までまた悶々しなきゃいけないかと思うと萎えるのです。

今週末、東京の方へ遊びに行く予定があるのですが、きっと楽しめないんだろうな。

この東京行きが終われば本格的に貯金が底を尽きます。

ようやく電話が鳴った。

先日受けた企業からだ。

２〜３コールくらい置いてから高い声のトーンを準備して肝心な第一声。

「はいっ！」

声、震えてない事に安心。

「ニー灰さんでしょうか？△×(企業名)です。」

「はい！」

「先日の面接の結果ですけど･･･」

正直、この企業には自信があった。ｗｋｔｋ


「申し訳ありませんが別の方に決まりまして」




そこから先も申し訳ないとか、またの機会とか、履歴書がどうとか喋ってたけど

もう電話切りたかった。

これ以上相手と話しても無意味だし。履歴書だって別に返さなくても良いよ。

再利用した写真ももうくたびれてきただろうし。

でも、あからさまに落ち込んだとかいう素振りは見せたく(聞かせたく、かな)なかったから

最初の声のトーンで答え続けた。




これで落ちた企業は6社目だ。



私は、今年の三月に大学を卒業した。

しかし、実家へのUターン就職ということで大した知識もなく

ついでに言えば当時は就職する気力もなかったため、

皆より何十歩と遅い就活をスタートさせたのが

卒業式も終わり下宿先から実家へ戻ってきた三月下旬だ。

既に新卒ではなく中途採用の扱いになる現状。

職務経験がないというのは中途採用には厳しい問題である。


最初の頃は面接へ行くのに緊張し、受け答えではしどろもどろになったり、質問の意図と違う事を答えたりもしていたと思う。

履歴書も一社につき５枚ほどは書き直していた。

それにも徐々に慣れてきた今は、

すぐに落とされ続けてきた書類選考も通れるようになってき、面接でもハキハキと喋れるようになってきた･･･つもりだ。



ただ、先が見えない。



親や周囲の人は「焦って決めなくても良い」と言ってくれる。

この言葉は救いでもあるが逆に痛くもある。

早く決めるに越した事はないだろうし、この言葉を100％言葉のままの意味で受け取れば良いという問題でもないだろう。

所詮、慰め。建て前。

そして何より高い学費や生活費を払ってもらって大学に通わせてもらったのにそれを無駄にしたようで･･･。

「就職先なんてすぐに見つかるだろう」と高をくくっていた自分が情けなくて格好悪くて仕方がない。

いっそ、そんな自分を罵って、ビンタの一発でもお見舞いしてくれれば

思いっきり涙を流す事が出来て楽なのに。




今日はハローワークに行ってくる。

返送されてくる履歴書を待ちながら。




最後に、こんな鬱日記読んでくれてありがとう。

就職が決まるまで、友人や親なんかに漏らしたくない弱音をここに綴ろうと思う。