ゴール前直線。

うちの会社が出資する、或るイベント会場で、
余ったチケット求む！と書いた紙を持って立っている男性がいました。
会場に向かう私のかばんには、本日キャンセル分の交換チケットが余っていました。
招待客でもない人にチケットを上げたら会社はいい顔しないだろうなあと思ったけれど、
何となく男性が無職のような気がしたし、この一枚で今日１日を楽しんでもらえたら、と思い
私は声を掛けました。
ブースに連れて行って、後ろめたくドキドキで受付係に入場券と交換しました。
そしたら男性がバカにしたような顔で
「あーお客さん呼ばないといけなかったんだ。
じゃあボクは何らかの利益を貴女にもたらしたということで、フィフティフィフティ」
せっかく準備してあげたのに気分悪かったです。
これからは決して余ったチケットを譲らないと思いました。



確かに保険会社は集客のためにイベントをします。
でもそれって、保険加入でようやくプラスになるんであって、それまではサービスです。
穿った見方はただ世間知らずだけなんだろう、悪気はないんだろうと思います。
でも、例え会社が
Aイベントのために１人１０枚
Bイベントのために１人１５枚のチケット配布をノルマとしていたとしてですよ、
営業員が会社に叱られないように形だけチケットを配布して、誰が得するでしょうか。
営業員は実質仕事ができていないし、会社はチケット損したし、やっぱりもらった人だけが得なんじゃないかな。
感謝する必要がないと考えるような人に巡りあったせいで、今後余ったら誰かにこっそり上げる選択肢は消えました。


私個人は、例え会社がAイベントに１０枚のノルマを課したとして
活動した結果チケットが残っても平気な営業員です。
だって、今回はお客さんがチケットを必要としなかった、ただそれだけのこと。
言い訳は必要無いし、悪びれず「申し訳ありません」と素直に言いますが堂々としています。
自分で動いてない上司にすべてを理解してもらおうとは思わない。
仕事したかどうかは自分が知っているので。