ゴール前直線。

心も停止して寝るのは
体が生きるのを拒んだからではない。
むしろ、本体保存のための一旦停止モード。
そうやってからからに乾いた心に一滴ずつ潤いをためていく。
たった一滴がたまるのにも相当な時間がかかる。
その間は心も体もじっとしてるより方法はない。
息も止まりそうなほど苦しいんですね。
分かりました。
ずっと心に留めて置くよ。


空がようやく白みだす明け方に外に出て散歩をすると
犬を連れた人や、ウオーキングの人と出会う。
彼らは人じゃなくて風景だけど
話すわけじゃないけど軽く会釈する間柄になる。
朝日がのぼると一滴の心の水が溜まってる。
きれいと思わなくていい、ただの風景だけど
でも水はやっぱり一滴だけ溜まる。
枯れ枝だからひどく疲れて、うちに帰って寝たくなるね。
すぐ帰って寝たらいい。夕方に起きてきたら、
いい天気の中で元気に過ごす人間を見ずに済むよ。
一滴一滴水が溜まりますように。
今が一番しんどいんだよ。
絶対にラクになる日はきますから。