アニキの日記ファイナル

なぜか教室にいた。
周りは高校時代のクラスメートが主だが昔の彼女や
ちらほら大学の友人とかもいたりする。
就職決まった、結婚決まった、とか口々に新たな進路の話題で持ちきりで目が輝いている。
幸せそうだ。
そんな周りを空虚な目で見つめる俺。

どうやら今日は卒業式らしい。
遅れたのか数人息を切らして人が教室に入ってくる。
その人たちは俺の記憶に残っていたがあまり親交がなく今何をしているのかわからない人が多かった。
「俺就職決まったよ!!」「おめでとー」
入ってくる第一声がこれで、俺はそのたびに空虚な思いをする。
親しかった奴で埋め尽くされているのにもかかわらず俺は会話に入っていくことが出来ない。
そして誰も俺に話しかけてこない。

これは夢であってくれ･･･。頭を抱える俺。
ひっしに夢から目が覚めるように体をくねらせる。

そして目が覚めた。
そこにいたことは夢だった。
しかし現実の状況は全く同じだった。