人生の目標 - ヒモと呼ばないで

ご無沙汰してます。

色々考えていました。
その結果、幾つかの事柄について、結論に至りました。

離婚をしようと思います。
相手や子供の事もあるので、すぐにとはいきませんが、私の気持ちは決まりました。

これから時間をかけて、こんな私と一度は結婚してくれた彼女が幸せな今後を過ごせるように準備していこうと思います。

今の私の問題のほぼすべては、今の私にあることがよくわかりました。

この場所で皆さんに散々晒してきたように、私は無能この上ない男ですが、たった一つ胸を張って言える長所があります。

それは人を好きになることです。
好きな女の子の前に立ち、その人の目を正面から見て、「好きだ」と言えた時の幸福は何物にも代えられません。
私はその素晴らしさを知っています。

それは届くはずがない遥か向こう岸の彼女に一人叫んだ時でも、軽く鼻であしらわれてしまった時でも、その気持ちが無残に散ってしまった時でも、一度は成就したはずが、気が付くと激しく傷つき失っていた時ですら、決して色褪せることはありません。

自分の事をどうしても好きになれず、どうしても自信が持てず、行動が常に一歩遅れて、何もかも思うように行かないことに変わりはありません。

でも、どうしても、どうしようもなく、この自分の想いを消し去ることができません。
このとろ火みたいな弱い炎は、こんな惨めなゴミ箱のような人生の中でも、とうとう消えることはありませんでした。

私はこれに賭けようと思います。

もう一度、好きな人に「好きだ」と言える男になりたいのです。

何を甘いことを言ってる
子供は？生活は？お金は？老後は？
責任はどうとるんだ

尤もな意見だと思います。

でも、これは、その全てに先んじた、自分の生きる源なんです。

今の結婚にはそれがまったくありませんでした。
勢いすらありませんでした。
このたった一つの自分の宝を蔵の奥に終い込んで、見失ったまま結婚した結果が今です。

「ヒモと呼ばないで」
そんな事を言う男になり下がった理由がそれなんです。

彼女には本当に失礼なことをしたと思います。
様々な「慰謝」が求められるかもしれませんが、まずはお別れするのが正しい道だと思います。

こちらにお邪魔して、10年。
私も最近48になりました。

残りの時間はそう長くはありません。
日々、あらゆる力が弱まって、醜く老いていくに違いない私の時間は、この自分のたった一つの能力を、もう一度自分のものにするために費やしたいと思います。

そして、いつの日か。
死ぬまでのたった1日でも。

「君が好きだ」

心の底から、堂々と、自信を持って、未だ見ぬ彼女の目を見て言える日を得たいと思います。

それを以て、私の人生の成功としたいと思います。

みなさんのアドバイスのおかげです。
何度も何度も何度も読み返しました。

ありがとうございます。

そして、もし、もしもあと一つ図々しいお願いが、もしももしも許されるなら。

「わたしも」

その彼女がそう言って、傍で笑ってくれたら。
きっと私は世界一幸せな男でしょう。

来世の幸せを全て捧げても、まだ余るほどの。

みなさんのおかげです。
本当にありがとうございます。

ヒモと呼ばないで

■ 2014/05/31 (土) 人生の目標

■ 2014/05/31 (土)　人生の目標