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ヒモと呼ばないで

9年ぶりに帰ってきました。誰か助けて。

 ■ 2004/01/09 (金) あと一日


「彼」、現れず。
静かな一日。
子供がケガをしたり、本社から巡回が来たり、保安さんとの連繋巡回…など、細かなことは色々あれど、特筆すべきことは何も無し。
無事、業務を終える。
ストレスは極めて少なかった。

「ツマミ」がちゃんと10まで回って、その後に目盛りにセットできた感じ。
期待通りの火加減。
こんがりきつね色。

本当なら、毎日こうなるはずなんだ。
明日も、今日のようならかなり楽だ。

しかし、だ。

でも、キャッチャーが、マウンドに上がっている違和感が消えた訳じゃない。
本来のポジションでプレー出来てないことには変わりはない。

ただ、めった打ちにされないだけ、よかったということ。
「俺のせいでチームに迷惑がかかる」のは、それがどんなチームでもやっぱり嫌だから。

そして、何だかんだ言いながらも、職場という新たな「チーム」には段々馴染んできている。
でも、そこは俺の不得手なポジション。
持てる力を全て発揮しても、たかが知れている。

一方、家庭という「チーム」では、俺はレギュラーを外された形。
常時出場のスターター「主夫」を追われてしまった。
しかし、出場機会は減るも、自分はまだまだやれると信じている。

そして現状では、この「2点」のバランスを取ることが重要だが、上記の通り、「家庭」よりも「職場」の方に偏りが生まれつつある。

そこで「3点」目だ。

明日一日行けば、明後日は休み。

そこで、行動に出よう。
放送大学の願書を作成して、提出するんだ。

どんな些末なものでも、自分が好奇心を持てる「興味」を消さないようにするんだ。

そのうちの一つが「日本について、もっと知りたい」ということ。
「学生」という身分を手に入れることで、脇を固めよう。

後一日だ。

3点になればバランスが取りやすくなるに違いない。
そうに決まってる。

後一日。
後一日で、俺は3点目の支点を手にするんだ。


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