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ヒモと呼ばないで

9年ぶりに帰ってきました。誰か助けて。

 ■ 2004/01/05 (月) ミス


「○○さん、ちょっといいですか。」

職場へ着くや否や、いつもは明るいAさんが苦い顔で近づく。
昨日の〆の仕事で、重要度が下の下と、下の上くらいのミス、3点の指摘。

どうでもいいものと、ほんのちょっとだけやばかったものの一つは、確かに俺にも非はあった。
しかし、残りの「下の上」については覚えがない。

指示を受けて、その通りにしただけだ。
はっきり言って、その指示を出した人に問題があったと思う。

そして、その当事者が、今、俺の真ん前にいる。
そんな状況で、「Bさん、あそこは★@♯ΨΩ〒だって言いましたよね。」とは言えないんだ、俺は。

結果、俺は評価を下げることになったようだ。

そして、今日はその人と一日ずっと一緒。
一日中、「この人のせいで」的な気分に取りつかれる羽目に。

それでも、75歳のおじいさんの万引き犯が、警備室で威張り散らした揚げ句、逃げようと下手な芝居を打って、ベテランの保安員さんや警察官をも呆れさせたこと以外は、穏やかな一日だった。

ところが、最後の最後に、やっちまった。

もはや誰のせいにもできない、正真正銘、俺のミス。

まぁ正確に言えば、業務的にミスになる寸前で、何とかそれに気が付いて、事なきを得たんだけど、仕事の段取りを壊し、Bさんの足を引っ張ってしまったのは確か。

日中は、「Bさんさぁ、もうちょっとちゃんとやってくれよな」なんて思っていたのに、仕事が立て込んでくると「これ、お願いします」じゃ、どうしようもないな。

おまけにBさんは、少し嫌な顔もしたが、それでも素早く俺をカバーしてくれた。

Bさんの不手際の被害者のような気分でいた一日が、最後の最後で加害者の気まずさに取って代わってしまった。

っていうか、まだろくに仕事も分からないのに、一人前な顔して人のミスを被ってやったなんてのが、そもそも思い上がりなんだよな。

身の程知らずだよ。
きっと朝に指摘された件も、俺の聞き間違いが原因だったんだろう。

Bさん、ごめんなさい。
お疲れ様でした。

またよろしくお願いします。


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