原点に帰る

第二次増税期（3％→5％）の17年前の今日も月曜日だった。（夏のオリンピック4回＋17日のズレ＝21日＝一週間7日×3）

寝袋と親から貰った餞別金3万円とPHSなどを持って家出同然で上京した。

前途を暗示する様に、東京都北区滝野川は雷雨だった。

「今日からお世話になります無職.com十年目と申します。田舎県出身です。宜しくお願いします！｣

って皆の前で自己紹介したっけ。

住み込みの職場だったので夕食後だった。

最初は布団を調達してくれたり搬入の手伝いなど、皆優しくしてくれた。

担当の上司は奇遇にもタメ（同学年）で同い年で、「入社初日、銭湯に先輩の奢りで入り、契りを深める｣という伝統儀式に参加する破目に遭った。

以後、その上司に仕事の合間にジュースや昼食を驕って貰う事となった。

これは自分（上司）の後にキツイ仕事に就いて貰う為の演技と分かった。

仕事を覚えきる前に逃げられない様に優しくしてくれたのだ。

仕事を覚えて数ヶ月後、その上司からはミスすると怒涛が飛び態度もよそよそしくなった。

17年後、場所、会社が違えど、現在の仕事Aがその仕事だ。

医学部再受験、ベンチャー企業の起業家、脚だけ手術や器具で22センチ延ばす、など夢を持って望んだ頃が懐かしい。