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底辺日記


 ■ 2005/11/28 (月) 終了


家賃滞納しつつも、なんとか次月の末ぐらいには払い、なんとか仕事を続けていた日々。
時々ながら、ささやかながら、暖かい知人たちとご飯を食べたり、楽しい日もありました。
こんな弱気でヘコたれた私のような人間は、今の世の中としては「いらない人間」なんだと思うけど、そんな私にもここの人たちは暖かい声をかけてくださりました。
本当にありがとう。

昨日、なんとか貯めた滞納分と今月分の家賃を振り込む矢先に、まとめて落としました。
もう終わりのようです。
じきに家を追い出されることになるでしょう。

自分のボンクラ加減にうんざりしました。

皆さん、どうかどうか幸せになってください。
私なぞに暖かい声をかけてくださって、本当にありがとうございます。
嬉しかったです。


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0 自殺したみたいですね ご冥福をお祈りします (08/07/04 12:50)
サクマ 無職さん、拾得した財布を交番に届けるのは当然なんです。届けしないことは、不当に多いお金を取得することによって、横領につながる点を十分認識しなければならないと思います。ぼくも大切な財布をなくしてしまったことがあるものです。お金を無駄にするのは嘆かわしいことだが、お金は、市町村社会福祉協議会の生活福祉資金 ご利用のご案内というものもあるから、一度検討してみてね。それに、ぼくなど31のフリーターで、面接については、現在、4連敗中です。落ち目になってきたときは、暮らしが上の人を見ないで同じ人を見ると心が和むです。下級の暮らししている人は、「自分だけじゃない」ということ忘れないでください。 (05/11/30 22:57)
んむんむ ・・・・・・・・何も言えない。 (05/11/29 02:14)
なぎ 初めてこちらを拝見いたしました似たような生活をしている者ですが、案外お金を交番に届けてくれる人や状況の説明によって家賃を待ってくれる大家さんもおりました、まだ可能性はありますから諦めずに頑張ってください。 (05/11/29 01:03)
 落としたとは、振込むお金を落としてしまったのですか?あと、馬鹿なことだけはしないでくださいね…。 (05/11/28 23:58)
中年男のバイト生活 おしまい おしまい (05/11/28 23:11)


 ■ 2005/09/05 (月) 下降線の日々


働きはじめてから数ヶ月。
浮浪者はなんとか免れているものの、ギリギリの生活。
不運や環境のせいにはしたくないけど、どうしてそうなんだろうと辛くなってしまう事の連続。
今朝は先日からの風邪が完治せず、かといって休むとキツいのでなんとか会社には行こうと思いつつ起床。
が、時計を見ると会社にでかける8時まではあと1時間半ある。
今は出来るだけ体を休めておきたい、と思い携帯電話の目覚ましをセットしている7時50分まで寝ることに。

が、目が覚めるともう8時40分。
慌てて携帯の設定を見ると、何かの拍子に押したのだろう、マナーモードが入っており、音が出ない設定になっていて。

もう無理。
今日は会社を休もう。
9度手前の熱を引きずって遅刻で行く根性は私には無いのです。
どうしてこうなんだろう。
今までそんなボタン押したことさえないし、どこをどう押せばマナーモード(以前使っていた携帯で今は目覚ましとしてしか使っていないのでマナーモード設定は外してあるのです)になるのかさえ、もう忘れてしまっていたのに。
いつ押したのだろう、どうして頑張ろうとなんとか細々とした心もとない緊張感の糸を引っ張り続けている時に限って、こんな神様のいたずらのような事が起こるのだろう。

神様なんて信じてはいないですけど、もし神様がいるのだとしたらもう勘弁してください。私のような人間をからかって楽しいですか。そちらには単なるいたずらでも、こちらにとってはこの国で社会人としてやっていくか路上生活で人生に幕を引くかの瀬戸際なのです。

一度や二度なら我慢します。
一体何度こんなことを繰り返すのでしょう。
自分の至らなさにつくづく嫌気が差してしまいました。
とにかく今は疲れているのだと思いたいです。
体を休めたいです。


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無職さん 放置していてごめんなさい。皆さん、暖かいコメントありがとうございます。皆さんはどうかどうか、幸せになってください。 (05/11/28 21:35)
にゃんこ もう体は大丈夫ですか?私は、体が元気でもついつい二度寝してしまう事があり、そのたびにつくづく自分がいやになります。 (05/09/13 23:17)
おば 大丈夫ですか。とにかく体が資本です。無理だけはしないでください。 (05/09/13 17:36)
幸運を祈る 自分も記憶にないのに、時計を止めていたとかあります・・・とにかく早く風が治るといいですね。 (05/09/10 00:44)
んむんむ なんか、しんどそう。大丈夫ですか? (05/09/08 00:54)
th1969 目覚まし云々以前に39度も熱出して会社に行くこと自体問題。 風邪を伝染して恨みを買うのもイヤですしね(経験者は語る(^^;)。 (05/09/05 21:28)
@通行人 気持ちは痛いほどわかります。今日は何も考えずにゆっくりお休みなさいませ。 (05/09/05 20:49)
ジョルジュ お疲れ様です。9度近い熱があるのならば、休むのも勇気ですよ。もし、鞭打って出勤して、倒れでもしたら自分も周りも大変です。 (05/09/05 18:55)


 ■ 2005/06/22 (水) 眠れない夜


今がまさにそうなのですが、時々夜が眠れなくなります。
現状、なんとかこのまま細々となり仕事を続けていけば、やっていけなくもないのに、どうしても眠れなくなり、職場で眠くて眠くて大変なことになったりします。
寝ないと寝ないと、と焦るものだから余計に眠れなくなってしまいます。


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無職さん 手が開かずお返事かけなくてごめんなさい。皆さんもやはり眠れない時がありますか。自分も未だに無意味に何か不安で、夜中ポツンと机に座っては色々と考え、ポロポロ涙流したりしている状況です。いっそ世の中から霧散できればなどと、バカなことを考えてしまいます。 (05/09/05 09:20)
オレンジ 眠れないの分かります。私も時々不安で眠れなくて泣いたりします。 (05/06/22 22:00)
ダンホ お辛いでしょうね。こんな時は、なにか下らなくてもイイから楽しい事を想像してはどうでしょうか?以外とスッキリしますよ。 (05/06/22 18:14)
アッキーム 無職の僕も色々悩みがあって眠れないものです。 (05/06/22 17:08)


 ■ 2005/05/21 (土) タイフェスタ


もう先週の話になってしまいますが、タイフェスタに行って来ました。
当日、私は昼過ぎに目が覚め、その後にここに書き込み(前回の日記ですね)、そしてでかける用意を簡単に済ませるとヘルメットを持ったのです。

すると、私の携帯にどこかで見覚えのある番号が。

はて誰だったろう、その携帯番号を不思議に思いながら出ると。
数ヶ月前に別れた元彼女でした。

彼女曰く「代々木公園でタイフェスタがあるから行かない?」と。
本当ならそこで断わるべきだったのかも知れません。
でも私は弱い人間でした。
彼女のその言葉に「いいよ、自分もちょうど行こうと思っていたから」と答えてしまったんですね。
待ち合わせ場所に到着して、しばらく居ると向こうから懐かしい顔が。
元彼女は「久し振りー」など言って手を振ってこちらに向かってきまして。
その瞬間、胸がギューっと何かに締めつけられるような感覚に襲われ、会うべきじゃなかったと感じました。
苦しい、ただとにかく苦しかったんです。

彼女は会っていなかったしばらくのことは何も聞かず、ただタイ料理を食べたり、途中から降り出してきた雨を「スゴいねぇ」なんて言っては感慨深げに空を眺めていたりするばかりでした。
私はただそれにウンウンと頷くのが精一杯で、口に入れた豚肉の味さえ分からない有り様でした。

雨が小降りになってきたので、ふたりで会場を後にし渋谷の喫茶店で一服すると、私はそのまま別れてスクーターの元に行こうと思ったんですね。

すると彼女は「新宿で買い物したい。ヘルメットも持ってきたからスクーターの後ろに乗せて欲しい」と。
確かに手にはヘルメットがずっと持たれており、私はさして気にもしていなかったので、そう言われるまで全然その存在に気づきませんでした。
そこでも断われなかった、どころか久し振りにタンデムでスクーターに乗れることに嬉しい気持ちさえ抱きつつ、私と彼女は新宿に向かいました。

そこで買い物を済ませると、すっかり暗くなった新宿の街中を私と彼女は歩いておりました。
お腹もすいてきたという話になり、酒も飲めるシックな感じのレストランに入りまして。

そこで初めて、彼女のほうからこのしばらくのことを話はじめました。

私と縁を切りたいと言ったものの、やはりそれはかなりツラかったという事。
できればせめて電話やメールでやりとりし、時々は一緒にご飯を食べたりするぐらいの仲でいたい、という事。
縁を切った要因のひとつには、やはり「新たに好きな人が出来た」という事もある事。
その相手は新卒で入社した会社の先輩(リーダー)である事。
その人は"女性"である事。

元々、彼女はレズの気があることは聞かされていましたし、私も以前から取材だなんだでそっち系の人たちと接触することもあったので、別段驚きはしませんでした。
それに恐らく、私以外に気になる人がいるのだろうな、というのも薄々感じてはいたのでそれも特に驚きはしませんでした。

彼女は「はぁ〜、この話し人にしたの初めてだよ〜。○○(私の名前)さんぐらいにしか言えないよこんな話」など言っておりました。

また彼女は私に「仕事はどう?」と聞いてきました。
私は現状と、数ヶ月後の予定などを話しました。
彼女はウンウンと頷くと「また良ければ一緒にご飯とか食べたい」と言いました。

その後、駅の改札口まで彼女を見送ると、私はひとりで考えていました。

私のレーゼンデートルはどこにあるのだろう。
彼女にとって私は「新たな恋を相談できる人」なのであり、きっとそこには「好きだった人だから、新しくできた好きな人の話なんてできない」という考えは無かったのだろう。
彼女がまた私と関りを持ちたい、と言ったのは決して「ヨリを戻したい」ということではなく、たまたまヒマだったから、行きたいイベントが私向きだったから、なのだろう。
だとすると私は彼女にとっての重要なレーゼンデートルを持った存在ではなく、あくまで都合の良い便利な男友達のひとりなのだろう。

そんなことを考えつつ、しかし私は彼女から送られてきたメールのアドレスと携帯番号をもう一度、登録しなおしました。

私は多分、一生こういう人生なのだろう。
ウスボンヤリとしたレーゼンデートルしか持ち合わせず、ずっと誰からも真剣に愛されることもなく一生を生きていくのだろう。
なのに自分は断わりきれなかった、縁をきっぱりと切ることができなかった、だからこれからも続く苦悩はすべて甘受するしかないのだ、と。

私は苦しんで生きていくことにしました。
彼女の都合の良い生き物として生き、彼女が恋人と楽しく語らい過ごしている姿を見せられ、それにも笑顔で「良かったね」と言ってあげる、そういう存在なのです。

つくづく自分は底辺なのだ、と思いました。


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無職さん >皆さん本当に有り難うございます。正に"心に染みる"という思いです。辛いのはひとえに"好き"という思いが強すぎるからだ、と思うんですね。アニキさんのいうように少し自分のことも考えるようにしたら、少し気持ちに余裕が出来たような気がしました。freeさん、世の中さんありがとうございます。他の人にそう言ってもらえることがこんなに励みになるとは思いませんでした。本当にありがとうございます……。 (05/05/27 10:47)
アニキ 苦しみが続くと、頭イカレちゃうから、、彼女とは接点をなくしたほうがいいよ。 自分をまず幸せにしてから、彼女と向き合わないと余裕もないし。。 (05/05/23 04:52)
free レーゼンデートル、存在理由ですか。難しいなぁ、そして切ない。切ないけど、笑顔で「良かったね」と言ってあげれる無職さんさん(?)はとてもカッコイイと思います!! (05/05/22 09:47)
世の中、 30年以上女と付き合ったこと無い童貞もたくさんいます、女にずっと相手にされないロリコンのキモヲタもいっぱいいます。あなたは、勝ち組です。女から来る人は、仕事もやがて来ます。 (05/05/21 15:57)


 ■ 2005/05/15 (日) タイフェスティバル


に行ってみようと思います。
一人で、ですが、天気も良いしタイ料理好きだし人が大勢いて楽しそうなので。


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 ■ 2005/05/06 (金) 焦燥


昨日の夜中、ある予想外のきっかけである人物に会いました。
別に大した話をしたワケでもなく、行った時間が時間だったせいもあり(夜中の3時半)、そのまま二人して朝までグッスリ寝たので、どこに行くというなこともありませんでした。

が、何がどう作用したのか分かりませんが、なんともいえない焦燥感に襲われてきました。
といっても、これは良いことじゃあないかと思えております。

現状、こんな生活の自分……でもやりたいことがあったんじゃあないのか。
じゃあそのやりたいことに向かって、日々努力しているか。
時に休むのもいい、でも「面倒くさい」という理由で休みだすと、そのうちそれが普通になってきて、そして気づけば何もしていない……。
今までそれを繰り返してきたじゃあないか。
大丈夫、文章も書けるし友達もいる。
今はまだ寂しくて辛い日々だけど、大丈夫、今は、そのやりたいことへの努力をコツコツと淡々とでいいから進めて行こう。
どうしても難しいなら一日1ページでもいい、原稿を書こう。
1ページでもいい、ネットに関する本に目を通そう。
一年あれば、その繰り返しが365回もあるじゃあないか。
一日1ページずつ原稿を書いても365枚だ。十分じゃあないか。
頑張ろう、彼女もきっと頑張っている。
新卒で何も分からない中、必死に引き離されないよう頑張っているよ、きっと。
おいらも頑張ろう、大丈夫、天才でもない限りみんなペースは同じだ。
誰もみんな、足掻いて足掻いてみっともないことを繰り返して、気づいたら出来るようになっているんだ。

彼女さんは、おいらを信じて、でもこの人は私を幸せにしてくれないという結論になって、別れたんじゃあないか。
そりゃあ辛かったと思う。おいらもメソメソ泣いたけど、彼女さんもおいら以上に悲しかっただろうし辛かったと思う。

だから、いつか立派になった自分を見せてあげよう。
別にヨリが戻ってとか、そんなんじゃあない。
キミが一時でも好きでいてくれたヤツは、ちゃんと立派な人間になったよ、というところを見せてあげたい。
キミがあの時信じて好きでいてくれたのは、間違いじゃあなかったんだよ、というところを見ててあげたい。
きっと彼女さんも、笑顔で迎えてくれる。
おいらに出来る彼女さんへのお詫びは、それしかないし、それでいいんだよ。

……今日の朝から、そんな気持ちが沸沸と湧いてきています。
もちろん、一時だけ訪れた単なる躁状態なのかも知れません。
また数日も……いや明日になったら陰々滅々としてしまうかも知れません。
でも間違いなく今は、頑張ろうという気力があります。
年齢的にも、生活環境的にも、かなり切羽詰っていますが、だからといって止まってる場合じゃないんですよね。
自分のためだけじゃあないですもんね。
おいらがダメになって、おいら以上に悲しむ友達がいます。
知ることは無いでしようけど、彼女さんもそんなおいらの結末なんて望んではいないだろうと思います。

ひとつひとつ、片付けていくよう意識して、鈍足でいいから進んで行きます。


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無職さん そうですね、お互いどこまで出来るかなんて分からないですけど、とにもかくにも、少しずつでいいからやってきましょう。少しずつでもやっていくのは、少なくとも間違いではないようです……。 (05/05/07 18:27)
小鳥 自分も鈍足でがんばるっす。焦らずやっていきましょう(^_^) (05/05/06 23:43)


 ■ 2005/05/05 (木) 存在意義


以前、路上生活者たちの取材をしていたとき、皆、生活に関しては
満足している人、不満な人、不安を抱えている人、様々でしたが、
口をそろえて言うのが「存在をみんなに忘れられるのが怖い」
だったんですね。

社会生活からドロップアウトしてしまうこと。
恋人と別れること、捨てられること。
年寄りになって社会のメインストリームから外れること。
友達がいなくなること。

いずれも、何が恐怖って、自分の存在を知る人がいなくなることが
なによりの恐怖なんですね。

かくいう自分も、彼女と別れてから正直、未だに引きずっているというか、
家にひとりでいるとテレビをつけていないと、怖くてどうしようも無いように
なってしまいました。
友達にやたらメールしたりするようになり、知り合いの子には「病院に行って
相談しなよ、絶対鬱だよそれ」と言われ。

家で独り、ご飯を炊き、スーパーで買ってきた安売りのポテトサラダとレトルト
のおでんを食べ、ああ美味しいなぁ、という気分になった時、その気持ちを共有
する人はいないのだ、と気づき、未だに涙が出る始末。

でも、同じような思いで苦しんでいる人が多くいるんですよね。
それどころか、私の場合はまだお互い話して別れることになったからいいけど、
中には騙されていた人、未だに騙され続けている人もいるワケで。

それでもなんとか生きていっている人は本当に強い人だと思います。
私がもし彼女に騙されていたのだとしたら、多分冗談抜きで生きていけないです。

どうかどうか皆、幸せになって欲しいです。
こんな哀しい日々を送らないといけない人は、もう増えて欲しくないです。
私如き何ができるなんて思っちゃいないですけど、もし私が誰かにとっての、
「忘れられて欲しくない存在」になり得るのなら、ずっとずっと忘れないし、
そばにいようと思います。
もう哀しむ人は見たくないです。


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無職さん まったくその通りだと思います。今はただとにかく足掻くしかないと思っています……。 (05/05/06 23:19)
アニキ 時間ですよ 今はつらい時間が過ぎ去るのを待ちましょう・・・ (05/05/06 01:30)


 ■ 2005/05/01 (日) 場の空気


なんだか自分の日記を見ると、口調が偉そうなのでちょっと書き方を変えます。

自分は派遣先の会社に通っているんですね。
社内では「明るくてちょっとバカな人」みたいな感じで通っています。
本音は以下の日記のように、けっこう陰々滅々とした性格なのですが……。

子供の頃から、どうすれば他人が嫌な顔をしないか、もっといえばどうすればみんなが笑ってくれるか、などを毎日ビクビクしながら考えていたおかげか、かなり敏感に場の空気を読める性格になりました。

だから逆に場の空気を読めない人が嫌いでなりません。

が、どこの会社もそうだと思うのですが、場の空気を読めない人はいるものでして。
しかしその手の人も同様に「バカなことを言うひょうきんな人」的扱いなんですね。
私の職場にいる人もやはりそういう扱いでして、本人は完全に「自分は面白い人なんだ」と思いこんでいるんですね。
その人を交えてみんなで会話をしていて、私が話の盛り上げでちょっとバカなことを言って笑いをとると、彼もアタフタしながらそのネタに食いついてきます。
後から食いついてきても正直寒いだけで、周囲の人たちは半ば苦笑いで彼を笑うのですが、彼はなにしろ場の空気が読めない人なので、それも「自分がウケた」と思い、ますますつけあがるんですね。

「俺と○○(私の名前)さんがそろうと、ホントマズよな、みんなが笑い死ぬ」
とか言いつつ、肩を抱かれてガハハと笑われた時は、まさに虫酸が走るという心境。

そんな彼絡みの話で、つい先日社内のAさん(女性)に相談を受けたんですね。
「彼に彼女にならないかと言われた」というコトで。
話を聞くと、最初の頃は社内で会話する程度だったのが、そのうち昼ご飯もやたらついてくるようになり、気がつくと自分と二人きりで昼ご飯を食べる毎日になっていて、ある日「家の荷物を片づける入れ物が欲しいから、休日買い物につきあって欲しい」という名目で買い物につき合わされ、それが何度か続いた、と。
で、彼女のほうも幾度となく断り、最終的には「そういう気はありませんので」と言ったのですが、そういうコトに対しては何の返答もなく、また1日、2日後に「今日、仕事終わったら晩飯食いに行こうぜ」とメールが来るんだとか。

私は彼女に以下のように言いまして。
・彼のような系列の人間は、場の空気が読めず、他人の気持ちも読めない。
・だから、嫌だと思ったことははっきり「嫌だ」と伝えないと本気で分かっていない。
・こちら側としてはあくまで「同僚としての付き合い」のつもりでも、向こうはそんなつもりは毛頭なく、彼の要望につき合うたび、一歩近づいた一歩近づいたと思っている。
・まだ単なる友達づきあいとしての域っぽいし、今はっきり言うべき。
という感じです。

彼女も彼を恋人にするのは、もちろん本意でなく、むしろ嫌っているぐらいだったので、酷いかも知れないがそれをはっきり伝えるべきと言ったんですね。
それから数日後、彼女か連絡があり「彼に伝えた」と。
ひとりで行くと、きっと彼の押しの強さで話をうやむやにされそうだったので、やはり彼女と仲が良く、上の立場である男性を引き連れて言ったそうです。
やはり現場では彼も色々と難癖をつけてきたそうですが、結果的には「そういう気持ちは私にはないし、迷惑なのでもう誘わないで欲しい」と言ったとのことで。
さらにその上の立場の男性も、彼女のことを可能な限りフォローしていってやるそうで、とりあえずは一段落かな、と。
(その男性が彼女のコトをけっこう気にかけていたことも知っているし、彼女のほうもその上司の青年が好みだということも知っていたので結果的には万々歳なんですね)

数日後、問題の彼から「今日、飯つき合ってくれ」と私にメールが来まして。
ははんきっと先日のコトについてのグチだな、と思ってつき合ってみることに。

やはり予想通り、グチでした。
延々1時間半ほど彼のグチのオンパレード。
あの女がはっきりとモノを言わないから、俺はてっきりそういうことかと思っていたのに、後になって違うとか言い出した、とか。

で、私はご飯を食べながらそれを聞いていたのですが、最後、席を立つ時、自分の分のお金を席に置くと「とりあえずさ、今自分が出している声がどんだけ大声で、この居酒屋の中
に響きまくっていて、周囲の人がヒイてるかとかさ、分かんない? なんだか俺が怒られてるみたいじゃん(苦笑)。 テーブルドンドン叩いてさ。店員止めに来たよね? テーブルとか叩かないでって。そういう空気読めないようじゃヤバいんじゃないの?」と言いました。

それからも彼は、社内で相変わらず空気読めないヒンシュクものの会話をひとりでしておりますが、今回の件がすっかり職場に知られてしまっているせいもあり、みんなヒキまくっている状況。
彼のカラ元気な声だけが空しく響く日々です。

他人のフリ見て我がフリなおせ、だな、とつくづく思いました。


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 ■ 2005/04/18 (月) 頑張ろう頑張ろう


私が頑張ってお金持ち……いや、お金持ちとはいかなくても、多少余裕のある生活が出来るようになったら、みんなに優しくしてやろう。
何もなくてまったくダメな私を、友達として助けてくれてきた多くの友達に、これ以上ないぐらい一杯の恩返しをしてやろう。
そして新たに出来た知り合いたちに、自慢するのだ。
「俺には、俺がまったくのダメ人間だった時でも、友達でいてくれた仲間がいるのだ」と自慢するのだ。

そして今の私のように、何の支えも裏付けもなく、ただ日々を不安なまま送っている仲間には、損得なしに諸手を挙げて応援してやろう。
「頑張れ、お前と同じような時が俺にもあった、俺は、きっとお前よりヒドくてもっと最低の人間だった。だから俺はお前がどこまで落ちていっても、助ける」と言ってやろう。

輝いている人間に魅力があるのは当然だし、理解も出来る。
でも人は誰しも、輝いていない時があるし、仏様神様のように光そのものではなく、影も常に持ち合わせているものなのだと思う。
そんな部分も含めて、友達として恋人として連れ添ってくれる人間は素晴らしいと思う。
その人の輝いている瞬間だけを見て近づき、何かのきっかけで輝きを一時失った時、もしくは影を見てしまった時、あっさりとその人から離れてしまう、そんな生き方はあまりに貧しく哀しいと思う。

私は、影の部分、ズルい部分、汚い部分すべてを含めて、親友たちが好きだ。
親友たちもきっとそうだと思っている、いや思いたい。

いずれ現れるかも知れない新たな恋人も、そうであれば良いな、と考えてみよう。
私がヘコたれた時も、輝きを無くしてしまった時も、笑ってそばにいてくれる人。
都合のいい話かも知れないな。
でもきっと私は、恋人がヘコたれている時、輝きを無くしてしまっている時、そんな時こそそばにいるだろう。
そう望むのなら、会話もせずじっとただそこにいるだろう。

また明日も会社だ。
今はまだ地味で先も見えない繰り返しの仕事だけど、昔のような日々が刺激的で活動的な、そんな仕事、生活を取り戻そう。
そしてすべての人に優しくできる人になろう。
はたから見て「お人好し」「バカ」と言われてもいいから、優しい人になろう。
泣いている人のために、笑って自分の身を削れる、そんな人になろう。

頑張ろう。


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無職さん 今の自分は全然輝いてなんていないのですが、いつか輝いけるようになりたいもんです……。 (05/04/20 21:46)
ハンコ屋 素晴らしいですね。人は誰しも輝く事ができます。惑星でも衛星でもなく、太陽になればいいんです。でも疲れた時には、誰かの惑星・衛星でもいいと思うけどね。 (05/04/18 14:29)


 ■ 2005/04/15 (金) 恋愛


少し前、彼女と別れた。
原因は私にあると思っている。
彼女は今年新卒で、仕事も内定し、インターンとして会社に勤め出していた。
いわば前途洋々なワケだ。
それに引き替え、彼女と出会った数年前と比べればだいぶ立て直してきたとはいえ、私の生活といえば、しがない派遣会社に勤め、とても先がある人生には見えない。
30越えてこの状況は、あんまりといえばあんまりだ。

元々、出版社に勤め、文章を書いたり取材をするのは好きなので、その類の仕事、あるいは元々やっていた出版社のジャンル的にWeb系の方向にも進みたいと考えている日々。
個人的には、クライアントに企画を持ち込み、レイアウト、デザイン打ち合わせ、取材、原稿おこし、そしてWeb制作といった一連の流れをできるだけ自分でこなす(もちろん手の届かない所には知人などに依頼する形で)ようなフリーの企画屋になりたいと考えていた。

とはいえ、そのきっかけとしてまずWeb制作会社に入る必要があるワケで、そのためにはまずしばらくの生活を保証するいくばくかのお金を貯めておかないといけないワケで、まさに今それを貯めているところではあった。

が、そんな姿も、毎日新鮮で前向き、日々が驚きの連続である彼女の生活から見れば、地味で見れば見るほど不安になっていたのもムリはないと思う。

「今、仕事が楽しくて楽しくて、でもついていくのにやっとで忙しくて仕方なくて。疲れて帰ってくる所に電話が入るだけでもわずらわしく感じられるようになった」と言われた。
「昔みたいに会うたびドキドキすることも無くなってしまった」とも。

私が彼女に飽きられたのは、日々、彼女にときめくような刺激を与えてやれなかった私の小ささであり、もっともっと今まで以上に頑張っておくべきだった、と思うのも後の祭り。

色々考えた。

私は中学生の時、いわゆる"不良、出来ない子供"の側として生活していた。
あげく、知人の彼女に無理矢理手を出し、彼女は精神的にまいって学校に来れなくなり、でも知人は私をことを怒らなかった。
怒らないどころか「俺ももっとちゃんと見てやるべきだった」と、自身を攻めるような言葉を私にかけていた。
それ以来、女性とつき合うということに恐怖を感じるようになってしまった。
そして高校卒業し、物書きになりたいと決めた私は上京。
数年の間、ただひたすら出版社のアルバイトとして月450時間越という労働時間に身を置き、やってきた。
彼女との出会い。
最初はもちろん、元々いた女性友達のひとりという認識でしかなかった。
不器用、今の若者のようなあか抜けた感じはあまり無い子だった。
ただ、ひたすらけなげだった。
話も合った、趣味も合った。
休日には、お互い大好きなカレー屋散策などよくしていた。
違うメニューを頼んでは、お互いのカレーを分けて食べ「どっちも美味しいねぇ」などと、ふたりではしゃいだりする、そんな日々だった。
気がつくと、常に彼女がそばにいるようになっていた。
仕事終わりの夕食、休日は必ずといっていいほど横にいた。
逆に彼女がいない日は、不安にかられるようになっている自分。
彼女も同様だったようで、時間が空けば「今日の夜会える?」といったメールが届く、そんな日々であった。
が、同時に私にとって女性とつき合うのは"恐怖"以外の何物でもなかった。
さらに同時進行で、当時自分がやっていたPCソフトの企画などが上手く進まず、家のトイレでトイレの水がそっくり全部入れ替わるほどの吐血をするようになっていた。

そして一線でバリバリ仕事をする、という生活から一転、いい年してアルバイトのような生活でなんとか暮らすように。
が、彼女はそれでもそばにいてくれた。
正直、その当時、自分は死ぬしかないのだろうな、と漠然と考えたことがあった。
死ぬというより、自分に関わる人全員の記憶から消えたいと思っていた。
でも彼女の存在が、唯一とっかかりになっていた。
本当にそのためだけに、なんとか生きてこれた。
どちらから言うでもなく、恋人になっていた。
私の中にあった恐怖心も、溶解していた。
それから数年、知人の家に居候し、なんとか体を保ちつつ簡単な仕事をこなしいていた私は、数ヶ月前ようやく、一人暮らしの生活に戻ることができた。

だが彼女の気持ちは恐らく、その頃から離れつつあったのだろう。
はたから見れば、いつまでこんな暮らしをしているのだと不安にさせるような、地味で先の無さそうな生活。
結婚ということさえ考えていた彼女の中にある、その理想とこの現実のギャップ。
自分の彼氏のダメさ加減と引き替えに、なんと自分の今の輝いていることか。

男は情緒で恋愛し、女は現実で恋愛する、と私が尊敬する先輩がおっしゃっていた言葉があるが、まさに彼女はその先、自分が幸せになるのかを冷静に判断し、私のように情緒的な馴れ合いばかりを求めているのではなく、あくまで冷静に、彼女自身答えを出した。

「友達に戻ろう」という言葉だった。

が、申し訳ないことに私は極めて弱い人間で、ここまで愛した人が友達という存在になるのは耐えられなかった。
いずれ彼女にも出来るであろう、新たな恋人、私などよりよっぽどしっかりしていて将来性もあり、彼女を幸せしてやれるだろう器も持った、そんな恋人が、友達である私の前に現れ「○子の彼氏です」と笑顔で挨拶されたとき、私は笑顔で迎えられない、と思った。

「お願いだから、これでもうお別れにしよう」と返した。

咄嗟に出た言葉だった。
気が狂ったかと思った。
自分の口から別れようと言ったことに自分で驚いた。
だがすぐに考え、その気持ちが自分の本心だな、と心から思った。

彼女にはどうか幸せになって欲しい。
心から本当にそう願う。
だが、そのこれからたくさんあるだろう幸せを一緒に叶えるパートナーが私でない以上、私がそれを友達という立場から眺めるのは、死ぬより苦痛だ。
だから別れよう、と思ったのだ。

彼女は泣いた。
「どうしてこんな優しくしてくれる人を好きじゃ無くなったんだろう」と言った。
私は鍵を返すと家を出た。

夜のまだ寒い風の中、スクーターでトコトコと走りながら考えた。
世の中、こんな目に合っている人がきっと多くいるのだろう。
もちろん私のように自業自得な場合は仕方ない部分もあるが、愛した人に完全に裏切られた人もいるのだろう。
そういえば、恋人という存在を作るのは、中学生の時以来だったなぁ。
失うというのはこんなに辛いものだったのか。
女は、別れに強いと言う。
すぐにまた新たな恋を見つけるという。
それに対して、男はずっと引きずるらしい。
確かにその通りだと思った。
自分の中では終わったことだ、と認識している。
……つもりだが、今後、新たにそばに居る人が現れたとしても、その人のことをあの人の時のように純粋に好きになれる自信が無い。
というか、考えるだけでむしろ苦痛だ。
まずいな、昔のようにすべての前から消えたいという気持ちが一気に噴出してきた。
彼女には言わないが、彼女のためだけになんとか頑張ってきたつもりだった。
私自身は別にどうなってもいい、ただ、ただ、そんな私を不器用に純粋に好きでいてくれた彼女だけは幸せにしてあげたかった。
その彼女はもういない。
これから自分は何のために頑張っていくのだろう。

もうご飯を食べて「美味しいねぇ」と言い合える、いつも向かいの席に座っている人はいないのだ。
このスクーターの後ろに座り、寒い日はお互い震えながら、暑い日はお互い服をバタバタさせながら載っていた、その人はもういないのだ。
シートの下に収めている彼女用のヘルメットはもう使うことはないのだ。

涙がポロポロ出た。
泣きながらバイクに乗っていた。
独りになった家に帰るのが恐ろしく、しばらく外を独りで走っていた。
走りながら泣いていた。
いい年した甲斐性なしのオヤジが泣きながら夜中、スクーターに乗っている図など、なんてみすぼらしい姿かと自己嫌悪に陥った。
吐き気がした。

弱いなぁ、本当に私は弱いなぁ。

こんな辛い目に合っている人が、世の中に多くいるのも辛いなぁ。
皆、幸せになって欲しいなぁ。
好きな人が好きな人と、ずっと一緒に、幸せでいられるようになって欲しいなぁ。
どうかどうか幸せでありますように。


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無職さん >サスケさん ありがとうございます。そう言ってくださるだけでも有り難いです……。でも自分は弱い人間です。未だに部屋で一人になると寂しくて寂しくて恐ろしくなります。意味もなく外にでかけ、することもないのに公園でぼんやりと過ごしたりしてしまいます。どうかサスケさんのこれからの人生が、こんな人生になりませんように……。 (05/04/16 00:00)
サスケ 強い、ですねえ この文章を読む限り弱いとは思いませんよ? (05/04/15 22:13)


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