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ありのままにっき |
■ 2006/08/05 (土) バイトする理由 |
僕には雇用保険の受給資格があります。毎日遊んでいても5000円ほどもらえるのですが、
大幅に減額されるのを承知の上で、せっせとアルバイトをしています。 それはなぜかというと、僕は「普通の働き方」を忘れてしまった気がして、不安でしょうがなかったからです。 僕が前勤めていた会社には、会話がありませんでした。相談も出来ませんでした。命令と罵倒、服従と謝罪でほぼ全てのやり取りが構成されていました。報告は最小限に止めないと危険で、それ以外は「すみません」と「わかりました」しか恐くて使えませんでした。上下関係は縦一列で、「同僚」は居ませんでした。 都合が悪いことは下に押し付けて突き放すので、一番下に組み込まれた人間にとっては地獄でした。僕の前任者は半年で精神病になり退職、早めに「クッション」を手に入れることが長く働くための条件でした。 上司達の行動には大体2つのパターンがありました。恫喝することで仕事の能率を上げる場合と、無理な命令をして自分達の立場的な優位を確認し、悦に入る場合。前者によって会社は明らかに緊張、萎縮し、後者によって混乱していました。こんな状態で利益が上がるはずもなく、会社は大きな赤字を出し、アルバイトを大量に整理、社員では一番下だった私が切られることになりました。 クビになったとき、実は内心、喜んでいました。いつかは辞めなければならないと思っていたし、辞め方次第では何をされるか分からないと悩んでもいましたから、突然とはいえ、スムーズに辞められたことはある意味ラッキーでした。 でもいざ再出発、となるといろいろ失ったものに気づきました。常に危険を傍受し、かいくぐろうとする働き方が染み付いてしまった事や、利益、能率、論理性、正当性に根ざした意見を気分次第で否定され続け、自信を失った事、上司に対して恐怖を覚え、つい、顔色を伺うようになってしまった事、次の会社はいい会社だという漠然とした希望が持てなくなった事等々…。非常識を常識として生きてきた自分が果たして普通の会社で活躍できるのか、とても不安でしょうがありませんでした。そこで、雇用保険を受給し始めたばかりでしたが、普通の会社でアルバイトをすることで以前の自分を取り戻そうと考えたわけです。 今のアルバイト先は大手企業のオフィスで、前の会社とほぼ同じ仕事をしています。相変わらず、前の会社で得た負の遺産はしっかり僕に取り付いていますが、なるべく表に出さないように、自然に働く事を意識して、日々頑張っています。 普通の環境で働けることがこんなに有り難い事だなんて思わなかったです。仕事はなかなかきついのですが、文句一つ言う気になれない…。リハビリが終わったら是非普通の会社を見つけて就職したいと思います。でも、見極められるかどうか不安です…。 |
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じゅん 初めましてみみじさん。37歳じゅんです。上司の顔色伺って仕事する気持ちよくわかります。私も会社に行くのがこわいときありました。また怒られるのではないか?何か言われるのではないか?いつもビクビクして仕事してました。私は克服する為にも、言わせておけばいいやと考えたりしてましたよ。何言っても無駄だから。私適にはアルバイトで暮らしていけないので正社員希望で探してます。仕事みつかりませんけどね。 (06/08/05 18:46)
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