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爺放談


 ■ 2009/07/19 (日) あの素晴らしい感動をもう一度!


もう直ぐ、また、私の大好きな甲子園の季節がやって来る!

何度観ても、どの試合を見ても、選手達の一心不乱な姿は私達にいつも感動を与えてくれる。

今年も彼等は私達の期待を裏切らない、素晴らしい感動を与えてくれる事でしょう。

この長い高校野球の歴史、数ある名勝負、皆さんにも記憶に新しい「早稲田実業×駒大苫小牧」の延長再試合、「横浜×PL」あの松坂を一番苦しめた名門、甲子園が生んだ天才KKコンビ、常勝「池田高校」、怪物「江川」、そして甲子園で今も語り継がれている「松山商業×三沢高校」・・・・

そんな数あるドラマの中で、私が一番記憶に残っているのはやはり第61回「箕島高校×星稜高校」を挙げたいと思います。

多分多くの高校野球ファンはこの試合を知っていると思いますがあえて少し話してみます。

この年の尾藤監督率いる箕島高校は春の選抜で優勝しており、公立高校では初の春夏連覇が掛かっていました、対する山下監督率いる星稜高校は大会屈指のエースとスラッガーを擁し、春の優勝校を迎え撃ったのです。

試合前の下馬評ではやはり箕島有利の声が高かったのですが結果は予想に反し、白熱の投手戦を繰り広げたのでした。

この名勝負は両者一歩も譲らず1−1のまま9回を終え延長戦へと入っていきます。

先行は星稜高校、そしてその均衡を破ったのは12回、星稜高校が箕島のエラーを誘って1点をもぎ取ります、そしてその裏の箕島の攻撃、しかし簡単に2アウトを取られもう後が無くなった箕島ですが最後のバッター嶋田君、バッターボックスに入る前に尾藤監督にこう告げたのでした。

「監督!ホームラン打ってもいいですか?」

「よし!打って来い!」

そして嶋田君、彼はその言葉通り起死回生のレフトへ同点ホームランを、奇跡のホームランを打ち込んだのです。

その瞬間、箕島ベンチや応援団はお祭り騒ぎです、そして落胆の色を隠せない星稜ナイン、もうこの辺りでやはり箕島の勝利はこの試合を見守る人々は確信を持ったものでした。

しかし、そんな観衆の思いとは裏腹に勝利の女神は簡単には微笑んでくれません。

その後も息詰まる投手戦が繰り広げられたのでした。

そして運命の16回!また星稜にとって大チャンスが巡ってきたのです。

16回の表、星稜は貴重なタイムリーで1点をもぎ取るのです、そしてまたもや1点をリードされた箕島の攻撃、しかもまたもや12回と同様簡単に2アウトを取られてしまいます。

さ〜後が無くなった箕島、奇跡は2度有るのでしょうか?最後のバッター森川君、ピッチャーから繰り出された球を強振!あ〜!しかし万事休す!森川君の打った球は1塁方向のファールフライ!とうとうこの戦いに終止符が打たれたと思った瞬間、1塁ファールグラウンドに駆けて行った一塁手加藤君、なんと芝に足を取られて転んでいるではありませんか!

なんということでしょう!こんなイージーなフライ!これを取っていればゲームセット!星稜の勝利だったのです、しかしまだ負けた訳ではありません、星稜ナインは気を引き締め、最後のバッターへと気持ちを新たに集中するのでした。

すんでの所で命拾いをしたバッター森川君、しかし絶体絶命は変わりません、カウントも2−1、追い込まれた森川君にピッチャーが投げ込んだ!

カキーン!

「打った!打った!これは大きいぞ!はいるか?はいるか?はいったはいった!ホームランだ〜!またもや起死回生の同点ホームランだ〜!やはり甲子園は何が起こるかわかりません!12回と同じく奇跡が起こりました〜!!!!」

この瞬間!私はTVを見ていて鳥肌が立ったものです。

多分、私だけではなく、この試合を見ていた多くの人々は皆わたしと同じ思いをしたことでしょう。

一度ならず二度までも・・・・高校野球史上こんな事はありませんしこの試合とリアルで巡りあえた事に感謝するほどです。

可哀相なのは寸前まで勝利をものにしていた星稜高校、特に1塁手の加藤君。

その回は結局同点どまりで終えましたが、そのキッカケを作ってしまった加藤君の心境は察するに忍びありません、しかしその他の選手は加藤君をけなすどころか彼の肩を叩いたりTVを見ているこちらから見ても彼を励ます姿勢でいっぱいでした。

そのナインの姿、姿勢は多くの人々に感動を与え、高校野球の素晴らしさを伝えるには余りあるものでした。

結局この死闘は、18回裏、箕島高校がサヨナラタイムリーで勝利し、その後も勝って箕島高校の公立高校では初の春夏連覇を成し遂げるのです。

石川県は高校野球春夏通して一回も優勝経験は無く、もしこの時、この2度のチャンスをものに出来なかったジンクスは現在も後を引いているのかもしれません。

しかしこの名勝負を繰り広げた星稜高校は現在も語り継がれ、高校野球史上に燦然と輝く物語を刻んでくれたのです。

この時は勝者として光り輝いた尾藤監督率いる箕島高校、一時代を築き上げましたがその後、名将尾藤監督は素晴らしい成績を残すも自身の教育理念が当時の高野連、その他の世論や教育界に翻弄され数奇な運命を辿るのです・・・・


後日談ですが、星稜高校が負けた最大の張本人である1塁手であった加藤君、彼はその後、そもそも持ち前の明るさが巧をそうしたのですが彼は社会人となって地元の会社の営業マンとなったのでした。

そして彼は営業戦略として当時のエラーをした時の事をクライアントに良く話すそうです。

彼のこのエラーは全国的にも知れ渡った事ですから地元では尚更です、そうした所、彼の営業成績はうなぎ上りに上がり、その会社ではなくてはならない超優秀な営業マンとなったそうです。

災い転じて福となす!の典型ですね。


そしてまた・・・・あの暑い夏がまたやってきます。

今度はどんな感動を見せてくれるのでしょうか?


甲子園と夏と夢が私たちを魅了してやみません・・・・・・・







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はいむるぶし 敗北者さん コメント有難うございます!そして、そのコメント有難うございます!そうなんです!私は甲子園を本当に心から愛しております!^^ (09/07/20 17:02)
敗北者 自分達の代表を応援する程度の知識しかない私ですが、主さんの甲子園に対しての愛が伝わる文だと感じました。 (09/07/19 18:50)


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