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爺放談


 ■ 2009/04/12 (日) 倫理と現実!


私の友人の会社で臨床検査のサービスを提供しているその方面では大手の会社で、そこで営業をしているのですがその彼が私にこんな話をしました。

「おい○○!うちの会社で世界で始めてこんなサービスを提供することが出来るようになったんだ!」

「うん?それはどんな?」

「それはうちが開発した臨床検査サービスなんだがこれがどうにも・・・・」

彼が言うサービスとは・・・・・・

これから生まれ来る赤ちゃんが健常者であるかどうか?の検査サービスと言う物でした。

その検査の精度は100%確実で、良く最初は大丈夫だがいずれなるであろう疾病、例えば筋ジストロフィーの様な物まで正確に把握できる検査だそうです。

彼と交わしたこの話はもう少し前の話ですので現在ではもう既にこの検査を申し出ている人達も居るかも知れませんが皆さんはどう思われるでしょうか?

彼はもちろんその開発した会社の営業ですのでいやがおうにも大学病院や巨大病院の先生方にこれを報告し必要とあらば勧めなければならない立場ですが、やはり彼もこの検査項目には倫理的疑問を抱いているようで私にこれを話したのです。

皆さんもお分かりだと思いますがこの検査の最大の問題点は、もしこの検査により希望の結果が得られなかった場合その人はどうするのか?と言う事です。

これは本人達が決める事で、第三者がどうのこうのと言う問題ではありませんがしかしこの検査によって生まないと決めた方達にはその後の人生に大きな傷を残さないでしょうか?

確かにこの検査は強制でもなんでもなく任意ですので本人達の問題ですが本当にそれで良いのでしょうか?

そもそもこの検査を開発したこの会社はこの検査項目についてどの様な倫理観を持って開発に取り組んだのでしょうか?

しかし、確かにこの検査はこれからの未来に大きな足跡を残すかもしれません、これまでの完全なる不平等、「障害」と言うものに一石を投じた事も事実です。

またこの話とは別に、違う友人で重度障害の子供達を集めた施設に勤務し、そこでその子供達の親に代わって世話をしている友人にこの話をした所・・・・

「それは画期的な事だ!」

「本当にそう思うかい?」

「○○は障害を持つと言う事の本当を分っていない!」

「それはなぜ?」

「お前達が障害者と言う者を想像する時、大抵は軽度の障害を想像して喋っているからだ!」

「・・・・・・・」

「それはTVドラマや映画等の影響が強いと思うが現実はそんな生易しいものではない!」

彼が声を荒げて言うのも無理は無く、その後の彼の話を聞くに連れ私は障害を持つと言う事のどれだけ大変な事かを知りました。

彼が言う様に、私達は確かに障害者を連想するにTVや映画に毒されすぎで大抵のその手のドラマや映画は障害があっても彼らは懸命に生きていると言う素晴らしく、感動をこれでもかと植えつけて来る内容に落ち着く作品ばかりです。

確かにその様な事も事実としてあることは有るでしょう、しかし実態はそんな生易しくは無いようです。

その彼の話によると、障害の程度にもよりますが彼の所のような重度障害を持ってしまった家庭はそのほとんどはまずは金銭的苦労、その次に来るのは家庭不和、そして離婚を経て責任の擦り付け合い、あげくは両親とも保護放棄となっていく家庭も少なくないと言います。

その彼の施設も国の補助金があるおかげで運営はされていけますがこの先はどうなるかは分らないと言います。

他にも上げだせば、彼の様な仕事をやっていける人が居ないと言う問題もあり、初めは真面目にやってくれているがあまりの想像と掛け離れた現場にしばらくするとやはり自分には出来ないと言って止めていく人がほとんどだそうです。

教職に着く人が研修と言う事でしばらく赴任する事もありますがそんな人はいずれ出て行くということで適当にこなそうとし事故につながる事もある様で常にその人たちを監視しなければならず結果的に足手まといな事も多々あるようです。

重度障害を持つ子供達を世話する一番辛いところは言葉が通じないことで、ちょっとしたことでも大事故に繋がる危険性が有るということです。

酷い親になるとちょっとした事故でも職員になすりつけ賠償金を請求すると言った事もあるようです。

また、この方面には国も莫大な予算を掛けています。

この検査サービスは確かに人間として倫理的問題はありますがこの様に多方面から見てみるとどうでしょうか?

国も本音はこのサービスの拡充を計っていることでしょう。


倫理と現実!人はこれからはこの狭間で対峙し、迷い、苦悩し、そして出した結果は常に正しい方向へと向かうのでしょうか・・・・・・・・






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はいむるぶし アズール卿さん お〜〜〜!お初にお目にかかります!コメント本当に有難うございます!これからも宜しくお願いいたします!卿もその様にお考えですか、確かにハンデを背負っての浮世は相当つらいものがありますね、理屈では分るのですがね〜〜〜。 (09/04/18 15:38)
はいむるぶし 告発者っち 何をしとるのですか!早く職見つけなきゃでれでれになっちゃいますよ!正しい方向に向かってくださいよ!^^ (09/04/18 15:35)
アズール卿 横合いから失礼仕る。そうだな……その機械を使わずともいい社会があればそれこそが最上なのだろうが、人間はさほど強く出来ておらぬ。それに……浮世に出てきてから悲惨な思いをするのならば、浮世に降りてこない方がマシかもしれぬではないか。残念なことだがね。 (09/04/15 20:49)
告発者 正しい方向へと向かわないだお( ´ ▽ ` )ノ  (09/04/15 18:55)
はいむるぶし 由良さん お〜〜〜〜!お久しぶり!それとお帰りなさい!これからも宜しくお願いします!そうですか、由良さんはその当事者だったんですね、確かに由良さんと同様当事者の方々は賛成派が多いようです、私達のような当事者ではない人達は所詮対岸の火事で綺麗事を叫びがちです、それはどの分野でもそうですがやはり私達ももっと安易な綺麗事をただ叫ぶのではなく、もっと熟慮を持って言うべきで世の中はそんな単純な事だけでは済まないと言う事を認識すべきですね。 (09/04/14 12:29)
はいむるぶし サイコロさん 使い方の誤りと言う事が分れば良いのですがそこの判断が難しいから問題なんでしょうね。 (09/04/14 12:19)
はいむるぶし まりあさん へ〜〜〜!その映画は見ておりませんが内容が似ているのでしょうか?チェックしておこ!その通りなのですが自然に身を任せる事が実は一番難しかったりして・・・・・結果的にはどちらかを選択するのでしょうね〜〜・・・ (09/04/14 12:16)
由良 由良も障害者福祉に従事しちょります。キレイごと言ってられんす。障害は個性なんていう方もいらっしゃいますが由良はそう思えない人間のひとりです。出生前診断、由良は賛成派です。由良に障害を受容する精神力がないだけかも。障害者の人権を侵害するつもりは全くないです。代わってやりたくとも背負うのは本人で・・・年々、障害の重度化・重複化見られます。世の中不条理なことばかりですな。倫理観から外れちゃいました。。。すいません三 (lll´Д`) (09/04/13 22:20)
サイコロ 使い方を誤らなければ・・・有効に機能するかもしれませんが・・・ (09/04/12 21:51)
まりあ イーサン・ホーク、ジュード・ロウ、ユマ・サーマンが演じた映画の『ガタカ』(GATTACA)を思い出しました(;_;) 私は倫理や現実、どちらかの方向性へ向かうよりも、自然に身を任せ、自然に対峙する事が大切だと思います。 (09/04/12 21:38)


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