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爺放談


 ■ 2008/11/05 (水) 波乱万丈26


「ガタン・ゴトン・ガタン・ゴトン・ガタン・・・・・・・・」

「うん?なんや?もう始発が走り出したんか?・・・・・・・・」


私の一日は、始発電車で起こされ、起きる度に自分の置かれている現実に打ちひしがれる思いを一生懸命抑えては、何も変わらないその日を暮らしていたのでした。

そんな中でも消えかかりそうなプライドがこのままではダメだと思い、仕事を探す事はしていました。

しかし、ほとんどの求人は履歴書が必要で、それで諦める事もしましたが中には履歴書の住所を空欄にして出したところもありました、しかしそんな怪しい人間を雇ってくれる所はやはり無く、アパートを出てどれぐらい経った時でしょうか?私はもう正真正銘ホームレスになった事を、いや、もうそんなことも考えない怠惰な毎日が当たり前の日々になってきたのです。

「最後の給料も残り少ななってきた・・・・」

「これからは本当に一文無しや・・・・・・」

「どないして生きて行ったらええねんや?・・・」

私は最後の給料で大阪に帰ることも出来はしましたが、どうしてもその選択はできませんでした。

私が大阪を離れる決心をした時、最後に母に言われた事がどうしても頭から離れなかったのです。

「どこにでも行きさらせ、その代りな、男がいっぺん口に出したらいいかげんなことしたらあかんで、とことんやらなあかんで、それが男やで、そこんとこ分かってんねんやったらどこにでも行ってき・・・・・」

「そやな〜、お母ちゃん、俺は帰らへんかったよ、でもな、俺、もうあかんで・・・」

もうなにもかもが投げやりになった自分は、狭く風が吹けばいとも簡単に飛ばされそうな段ボールの中で、電車の騒音と泣き声が響いていました・・・・・


ある日の事、何もする事は無いのですが街をぶらついていた時です。

ハンバーガーショップが閉店を迎えようとする時でした、中から従業員が青い大きなビニール袋をゴミ箱に捨てているのを見たのです。

私はひょっとしたらと思い、従業員が捨て終わった後、中に入ってしばらくしてからゴミ箱をあさってみたら、なんと、多分その日の作って余った物が捨ててあるではありませんか。

私は青い袋ごと取り出し、一目散にその場を去りました。

そして私の我が家?に着いて、袋を開けました。

「やったー!なんじゃこれ!いっぱい食いもんがあるやんけ!」

「あー久しぶりや!ハンバーガーや!フィッシュもある!最高や!」

「あー!ウマイのー!しかもいっぱいあるで!腹いっぱい食えるで!」

この時、私はせっかく久しぶりに何にも気にせず、お腹いっぱい食べれるのに何故か?涙が溢れてきて、鼻水まで出て、味がそれほど分らないのに何故か・・


「うまいのー、うまいのー、ほんまにうまいのー・・・・」


暗く狭い段ボールの中、頻繁に来る電車の騒音にかき消されながら叫んでいたのでした。


お名前   コメント

ホームレス 43歳さん そうだよ!くやしいですか?^^くやしかったらなってみろってんだ!私は子供か!^^ (08/11/06 21:48)
ホームレス 壷中の天さん そうだ!弱者救済!!!でも私って自業自得?^^うわーめとろんさんにもそう言われそうー!^^ (08/11/06 21:46)
ホームレス よもやんさん そうですよ〜かなしいんですよ〜何が悲しいって味が分らないんですよ〜!一度試してみては?^^ (08/11/06 21:43)
43歳 ああー ほんとにホームレス、浮浪者になってしまった。 (08/11/06 21:17)
壷中の天 弱者に厳しい国日本。多分。 (08/11/06 07:43)
よもやん 食い物を食いながら泣く状況って、悲しいですね。(T_T)ううううううわああああああ・・・ (08/11/05 21:55)


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