れんしゅう

明日からちょっち旅に出る

あとよろしく

いまさらじたばたしても仕方ないけど、
じたばたしたとこでどうなることでもないし、
じっくりやるか、
なーんて言っていたら月日はどんどん流れていってしまう。
あっという間に一週間二週間、そして一月、、
そんなことが繰り返されているうちに一年と言う月日が流れていく。
そんなことを言っていたら十年、二十年あっという間に過ぎていくのだろう。

　実家暮らしはよくないな。わるい。この歳になって。
今月の末に僕は27歳になってしまう。
人それぞれだと人は言うけれど・・・・。

　深夜2時。家族が寝静まったころ、そっと家を抜け出して
コンビニに行く。
　「袋はどうしますか？」という店員の言葉をさえぎるように僕は言った、
　「いえ、そのままで、、、いいです。」
100円のパックの鬼殺しと、マイルドセブンを買った。

　真夜中の風は懐かしい香りがする。そして、酒を飲みながら
タバコをふかして、なんとか気持ちを落ち着ける。

　さすがに誰もいない大森の夜。
時折タクシーが視界を横切る。

　今日は珍しく声をかけられた。そんなちょっとしたイベントは好きだ。
　「すみません」30前半くらいのその女性は僕の所に歩み寄った、、。
　それほど美人なお姉さんって感じではなかったし、特に人をひきつける
　ようなタイプでもない。ごく、ふつーのお姉さんって感じの人だった。
　「はい。」、、なんだろう？道きかれるのかな。
　「この辺に、ファミリーレストランありますか？」
　「ファミレスですか？」思わずそう聞き返した。
　「友達の所に行くつもりだったのですが、友達が寝てしまったみたいで・・」
　よく意味がわからなかった。が、要は朝まで時間をつぶしたいのだろうと思った。

　最近友達がこっちに引っ越してきていて、、その人の所に行くつもりだったのだが
その友達が寝てしまっているらしくて、電話にでないとのことだった。
まぁ、ファミレスの一つや二つは知っているが、、、
と、、話しているうちに彼女の携帯が鳴り、ちょっとスミマセンというように
少し離れて電話に出た。
その友達かららしかった。
　電話が終わると、彼女は再び僕の方に歩み寄り、
その友達と連絡が取れたことを丁寧に伝えてくれた。
　「連絡ついたんですね。よかったですね。」
　「ご迷惑かけてしまってすみません。どうもありがとうございました。」
そういって彼女は駅の方に歩いていった。

　ちょっち期待したのだけどね。なにを？・・さぁ？＾−＾

　12日の夜9時くらい、珍しく僕の携帯が鳴った。
高校の後輩だった。後輩の一人が結婚するのでその二次会に
aaaaa先輩出席されますか？ということだった、、が、
丁重にお断りしておいた。そんな気分じゃない。
きっと、出席してあげるべきなのだろう。

　13日、つまり今日の10時に一応面接の予定が入っている。
あまり、乗り気じゃない。
自信がない。
敷居が高い。
もちろん、僕の意思でリクナビから応募したわけだが、
なぜ、その会社は僕と会う気になったんだ？！

　具体的に以下の知識のある方歓迎

　java C言語

javaもCも正直ほとんどわからん。

その会社のために僕が何をできるのか。
履歴書に書く志望動機さえ思いつかない。というのは変な言い方だな。
特に志望動機はない。

　リクナビで[未経験　従業員数10名以下]
この条件で検索して、営業以外＆なんとなく興味のわきそうなものを
探し、応募してみた。

　どうしようかな、、とりあえず面接行ってくるかな。

　それでもなんとか就職できた2002年4月。
期待に満ち溢れていたあのころ。
この会社のためにがんばろう。
一緒に入った同期とみんなで力をあわせてがんばろう。
本気でそう思った。
新入社員研修。手を上げたりして、積極的にがんばった。
ただ、その後ろで見ていた一人の男。
そいつがきっかけだった。
その男は、新入社員研修の担当者。
僕は直感的に感じていた。この人間は自分にとって危険だと。
だけど、それは前向きに考えようと努めていた自分の表面意識には
なかなか見えにくいものだった。

　なにもかもが悪い方向にころがっていった。

　ｺﾛｺﾛｺﾛｺﾛ〜〜〜〜〜〜〜、、、、、ｺﾛﾝ｡｡


気づくべきだった。僕の状況が良くないほうにｺﾛがっていることに。
日々、瞬間、、ｻｲﾝが送られていること。
場が動いていること。

どうしよう。ただそれだけ。

　いつも余裕がなかった。
とはいえ、多くの時間を無駄にした。
だらだらもした。
ごろごろもしてた。
今もだらだらしている。

　でも、でも仕方がなかったんだ。

　仕方がない。そう言い訳をしてみる。

　大学のときは毎週実験があった。
実験というほど大そうなものではない。
小学校や中学校でやる実験とそれほど変わらないと思う。
　ただ、毎週その実験のレポートを提出しなければならなかった。
僕にはそれがとても重荷だった。
もちろん、それは僕だけではないだろう。
まわりのみんなも、大変ながらもきっちりと課題をこなしていたわけだ。
僕だけが苦労を背負い込んでいたわけではない。
だが、僕はいつもそこから逃げ出そうとしていた。

　ひどいレポートだった。
結局だれかのレポートをほとんど写していた。
だって、なんの実験をやっているんだかよくわからないんだもん。
原理だってよく理解できないし、
ましてや、その実験の考察なんてかけるわけないじゃん。
実験の目的を把握するので精一杯。
　レポート提出日の前日は決まって徹夜だった。
写すなら、とっとと写してしまえばいいものを、
ぎりぎりの時間まで、悩んでいた。
　できることなら、自分の力で、、
そう思いながら、時計の針は午前12時を回る。
気がつけば、先輩にもらったり、友達に回してもらったりした
レポートを写していた。
　実験報告書を作成する能力は身につかなかったのだろう。
僕はあまりにも馬鹿すぎた。知らなすぎた。

　そうして僕は逃げ出した。
逃げ出すことによって、自分をさらに追い詰めてしまった。
そもそものはじめから間違っていたんだ。

　レポートを提出しなかった。

　そして、実験に出席しなかった。

　そして僕は留年した。

　つい先日も同じようなことがあった。

　会社が嫌になった。

　次の日会社に行かなかった。

　無断欠勤した。

　その次の日、会社にTELした。

　本社に行くようにいわれた。

　そこで、退職の手続きをすませた。