不信のとき

子供の頃・・・「ウイークエンダ―」や「テレビ三面記事」を
みながら、猥雑な大人の世界にあこがれていた

今は結婚もせず、清貧といっていい一人暮らしをしている
酒も煙草もやらない、もちろんギャンブルもしない
「風俗」・・・とんでもない

定職には就いているが、男一人がようやく暮らしていける程度の
給料しかもらっていない

気がつけばもう４０代も後半
余計なものは何もない

最近、日曜日の午前中はいつもNHKの将棋トーナメントを見ている

なぜかというとTBSの「サンデージャポン」がつまらないから
ついついチャンネルを変えてしまうのだ

５段や９段といった有段者ですら
対局する以上、どちらかが敗れる運命にある

それを考えれば勝負というのは酷しいものだと思う

それにしても何百手のうち、いったいどの指し手の間違いで
優劣が決まってしまうのか、不思議なものだ