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不信のとき

Author:伊藤 博文 ( Profile )
心に愛がなければ、いかなる言葉も相手の胸に響かない。
    〜聖パウロの言葉より〜

 ■ 2011/01/13 (木) 昭和20年の朝日新聞


僕は最近、仕事帰りに市立図書館に寄り昔の新聞を読んでいる。
昔の新聞といっても10,20年前のものではなく太平洋戦争中のものである。
すごいなと思ったのは終戦間際の昭和20年1月〜8月の時期の新聞がきちっと
保管されてあること。そもそもそんな時期に新聞がまともに発行されていたんだ
なあと妙なことに感動した。

内容もなかなか面白い。
空襲や南方海域での戦線、神風特攻の記事などもちろん戦争の記事が多いのは
当然だが、内閣の改造や組閣の記事、あるいは予算編成等、衆議院、貴族院の
本会議の質疑討論の模様が写真入りで掲載されている。
空襲にさらされているさなかに国会が開かれていたりしたのかと驚いてしまう。
笑ったのは、社会面にのっていた「最近の女子駅員の接客態度が悪い」という記事
そんなのんびりしたことを言っている時期ではなかろうに

広告にも驚かされる。
大学(法政、専修、日大)や専門学校(中央工学校)の入試の広告がでていたり、
映画の封切りの予告や歌舞伎の公演の広告もあった。
書籍や証券会社の勧誘の広告もある、あとは会社の株主総会の報告等々

あと2,3ヶ月で終戦という時期、
それでも今と同じように社会は動いていたんだと古い紙面をみながら
胸が熱くなった。







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