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不信のとき

Author:伊藤 博文 ( Profile )
心に愛がなければ、いかなる言葉も相手の胸に響かない。
    〜聖パウロの言葉より〜

 ■ 2017/02/19 (日) 追憶にある映画と小説


分かれ道だったか
別れ道だったか
リチャード・ギア主演の映画に
確かこんなタイトルがあったと探し回ったが見つからない。

結局これ、「わかれ道」
ひらがなだった

主人公リチャード・ギアは大学時代の恋人で 資産家の娘と結婚。
その後 建築家である彼の仕事は、美人で聡明な妻の力で発展。
しかし 彼には新しい出会いが・・・
新しい女性を真剣に愛し妻とわかれようかと思い迷う。
それでもけなげに、クールを装う妻。

Intersection,わかれ道

そして
男は交通事故に遭う。

もうひとつ

「口笛を吹く男(遠藤周作)」

まず「私」が熊本で中年の女性マッサージ師から
(その友達の話として)聞いた話、みたいな外枠があって。
内側は、マッサージ師である「女」のアパートの隣の部屋には、
熊本大学志望の2浪の青年がいて、「女」が夜遅く仕事から帰ってくると、
その部屋の灯りがついていたり、自分の部屋にいると
隣から口笛が聞こえてきたりする、みたいな話。
「女」には青年と同じ歳くらいの、家を出て行ったきり音沙汰のない弟がいて、
その青年を弟のように心配し始める。
移動焼きイモ屋から焼きイモを買ってあげて、渡したり。

新聞にそのハイジャック事件の青年たちの写真が載った。
それを見た時、女はアッと声をたてた。
印刷のよごれたその四人の写真のなかに、あの隣室の口笛を
吹いていた青年の顔があったからだ

夕暮れになると、青年が小さな窓から、木のない朝鮮の禿げ山を見ながら
口笛を吹いているような気がする。彼女が昔、壁越しによく聞いた
あの途切れ途切れの、弱々しいクワイ河マーチを・・・・








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