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不信のとき

Author:伊藤 博文 ( Profile )
心に愛がなければ、いかなる言葉も相手の胸に響かない。
    〜聖パウロの言葉より〜

 ■ 2014/06/22 (日) 俺にはオレの唄がある(柳沢きみお)


ライバルとの出世競争と家族サービスに追われる毎日に虚しさを覚えた35歳の主人公は、周囲に内緒でボロアパートの一室を借り、週末だけ「もう一人の俺」として生活するようになる。そして真の「男のやすらぎ」を手に入れるために出世も家庭も不倫相手も捨て、理想の美女にアプローチを始めるが、いつしか女性ではやすらげない自分に気づく。それでは一体「男のやすらぎ」は何処にあるのか?

「きみだって女はやすらぎにはならない、と言ってたじゃないか」
「でも女だと思いまして・・・」
「いまにわかる。女はやすらぎにはならないよ」


「あってるね、同じだよ。君の副社長もなかなか人生を知ってるじゃないか」

その答えを知っているのは素性の分らない隣人と副社長の二人だけ。そして答えは最後まで教えてくれない。主人公は最後のページでようやく自ら答えを見つけることになる


結婚したことのない自分には主人公の心境はわからないところもあっても
ラストのページではなるほどな、と思える

ただその答えはともかく、今後 妻や子供をどうするんだ、とも男の身勝手さに突っ込みたくもなるが・・・










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