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不信のとき

Author:伊藤 博文 ( Profile )
心に愛がなければ、いかなる言葉も相手の胸に響かない。
    〜聖パウロの言葉より〜

 ■ 2009/12/21 (月) 「霊界」


最近、昔のことが懐かしくなった。

なぜなんだろう。年をとったからなのだろうか。
平山みきの「真夏の出来事」、ちあきなおみの「喝采」、あるいは麻里圭子の「サインはVのテーマ」、これらの40年近い昔の曲をyoutubeで聴いたりしている。

昔の出来事、昔の社会、昔の学校、昔の自分、昔の自分の家族、
たまらなく懐かしく感じられる。
僕の人生なんて、あまりいいことはなかった。学校の頃は友人も恋人もいなかった
し、進学だってあれほど勉強しながら2流の大学にしか行けなかった。
なんとか就職はしたけど、結婚はしていない。
そんなつまらない出来事や失敗の多い自分の人生すらなぜかとても甘美でいとおしい。

あの時あんなことがあった、あんな人がいた。数十年以上前のことを今でも鮮明に
思い出せる。大学のキャンパスをかけていく好きだった女の子の顔とか・・・
人や出来事ばかりではない。暑かった夏の空や初夏のあたたかい夜に聞こえてきた夜鷹の鳴き声、あるいは夜行列車の窓からみた流れる街の灯とか・・・

ひょっとして、寿命が近いとかなんだろうか
幼いころ自分を可愛がってくれた人達はすでに物故し、もうこの世にはいない。
彼らはいったいどこに行ってしまったのか
「霊界」?だろうか
「霊界」ってどんなところなんだろうな・・・

人間は必ず死ぬ。それが人間の運命(さだめ)だ。あなたも私もである。
その瞬間自分はどうなるのか、自分はいったいどんな最期を迎えるのか。
僕は数百億光年かなたの宇宙の果てにいってから「霊界」に行きたい。



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