日記HOME TOP タイトル一覧 月別 


ゴール前直線。

Author:めとろん ( Profile )

 ■ 2009/11/29 (日) そんな事を思いました





カポネさんの連続日記を読み終えて、私は私の今まで自分が選択してきた人生をちょっと振り返り見ました。
会社って何でしょうね。
たくさんの人を潰して犠牲を払って
計ったり計られたり勝ったり負けたり
もうちょっとえげつなく事実に沿って言うなら
ウツになったりウツになるように追い込んだり
自殺したり自殺するように追い込んだり
そうして会社が存続していく。


本来会社は入れ物。
誰かが生まれの良さや運の良さの上に、知能の高さや行動力を足して行って結果できた会社っていう入れ物。
そこに一兵卒の私達が、食べ物着る物住む所を求めてお仕事をする入れ物。
お金を稼ぐ事を一番の目的として一直線にまい進しているかのようだけれど
フタを開けて中を見てみると、ベクトルは実にあっちこっち向いていて
いったい何が目的なのか何のために会社に来ているのか分からないくらい
人間のぐちゃぐちゃした感情、行動、画策のバランスの上で成り立っているんですよね。


会社って面白い所、私もそう思います。
私は20代の時は企業の婦人服デザイナーでした。
才能は無かったけれど、仕事は早く要領も飲み込みも良く
企画書をキチンと作って説得したり、営業さんやお客さんにアピールするのは得意でした。
そういった私を
ねたむ人、蹴落とそうとする人、頼る人、利用する人、騙す人、共にやろうとする人、味方に取り込もうとする人
そして私の演じる人間は
才能が有る女、ぶっ飛んでる女、生活感がない女、仕事ができる女、やる気有る女
能天気な性格、大雑把な性格、気にしない性格、鈍感な性格


潰そうとする人達がどんどん踏み込んでくる。
追い込もうとする一派がどんどん心を傷つけに掛かってくる。
気付かない振り鈍感な振りするディフェンスの弱い私に迫ってくる。
仕事ができたって、重宝されたって、そんな虚構の姿のままずっと連続してやってられないです。
3年経って独立するという名目で逃げた。いい会社でした。楽しかった。でもこんな事は続かないです。


30歳から十数年。
子供の学校にまで付き添って朝早くから夜寝るまで子供と一緒でした。
それで今派遣で働いています。
ずっと社会で働いていたらさぞかし〜って言われるが、それは大きな間違い。


会社って面白い所です。
仕事すること自体向いています。
でも仕事する入れ物にずっと入ってられないんですよ。
どっか壊れちゃいますよ。
息できないんですよ。
面白くったって息出来なくなったら逃げるしかないんですよ。


私、誰もやってない画期的なやり方でこの子を育ててきて
時には四面楚歌でも乗り越えて十何年も来たんですけど。
考えうる事全て実行して、自分とも外部とも戦いと交渉を繰り返し勝ち取って
この仕事は一生誇れる大仕事で、私はおそらく死ぬまでこの事を抱きしめていくんですけど
この戦いは苦しくてもずっと息できていたんですよね。
深呼吸できていたんです。
何時だって自分だったし、その自分は美しく大好きな自分だったんです。
美しい意味の有る人生を私に与えてくれた子供に感謝しています。


そんなことを思いました。







お名前   コメント

めとろん ふっきーさん。そうですね。資本主義でイイ線いってる時は楽しくも有り、しかし当然正攻法じゃない人続出で荒んでくるわけで。そういう荒みの中で生きていけるほどたくましくはないのだと思います。 (09/12/07 22:41)
ふっきー たぶん、会社というより過剰な資本主義が問題なのだと思われます。かといって共産主義がいいといっているわけではありませんが。 (09/12/07 20:01)
めとろん 通行人さん。「無事こそ大器」って始めて聞きました。いい言葉ですね。後、私打ち間違い気になりません〜面白いから^^ (09/12/06 20:57)
通行人 失敗。目と論纂=めとろんさん。失礼しました。 (09/12/05 17:49)
通行人 目と論纂の記事を読んでいて、「無事こそ大器」なんてことをふと、思ってしまった。 (09/12/05 13:09)
富夫と猫のジゴロ めとろんさん まだまだです 他人の目がすごく気になる いろんなことを考えてしまいますね とにかく進んで行きます。 (09/12/03 23:18)
めとろん 富夫と猫のジゴロさんはもう大丈夫じゃないでしょうか。 (09/12/02 21:49)
めとろん 富夫と猫のジゴロさん。20代の頃はよく「まるで余命○年って言われた人みたいに生き急いでる」って言われましたが本人はそんなつもりないんですよ。でも仰るとおりずばり、悔いの残らない生き方しているつもりです。  (09/12/02 21:49)
富夫と猫のジゴロ めとろんさんのアドバイスの形から入る実践してもうす 。 (09/12/02 00:57)
富夫と猫のジゴロ めとろんさんの人生は なんか全力でぶつかって行っていて悔いの残らない生き方をしているように わしには映った 精一杯生きてる感がありんす。 (09/12/02 00:54)
めとろん まりあさん。私あんまり悪いほうに考える方じゃないですけどね。というか誰にも対して期待してないので。 (09/12/01 23:27)
まりあ 会社も学生時代も老後の人間関係も似たような感じですね。スタイル画を必死に描くときの自分を忘れず、無難に程々にくらいで会社(人間関係)と付き合ってみては。悪いほうに考えると底(先)が見えなくなりますね。これからもお子さんを大切に。 (09/12/01 22:42)
めとろん 壷中の天さん。わはは〜〜私といっしょだったのか〜〜な〜〜んだ^^ (09/11/30 22:36)
壷中の天 嫌いにならないでくださいね。一応まっとうに生きてます。悪では有りません。 (09/11/30 22:31)
めとろん いつも読んでいただいていたなんて有難うございます。さっきは急に現れて目が覚めたような思いでした。 (09/11/30 22:21)
めとろん 日記は外では絶対言わないような内容ばかりです。結婚して良かったと思えるような亭主に今日1日の出来事を言うならこんな内容だと私は思っています。 (09/11/30 22:19)
めとろん 壷中の天さんが複雑な生活をしている人とは意外でした。例えば公的機関とかそれに近い職場環境で研究とか調査とかそんな感じの仕事を長くやっているような人、そんなイメージです。 (09/11/30 22:12)
壷中の天 いーえ。いえいえ。決してめとろんさんに原因など全くありませんよ。よければこれからも愛読させてください。 (09/11/30 21:59)
壷中の天 私も波乱に富んだデンジャラス生活してましたが、また落ち着いてゴール前直線に来れて幸せです。 (09/11/30 21:55)
めとろん 壷中の天さんが急にさようならとどこかに行ってしまったときはホントにがっかりしました。もしかして私の何かがいけなかったかと思いました。 (09/11/30 21:55)
壷中の天 ゴメンナサイ。ゴール前直線でした。無職コムに来るのはめとろんさんの日記を読むためでした。(本当です)根強いファンがいますから日記も手が抜けませんよめとろんさんの場合。 (09/11/30 21:37)
めとろん ここへさん。会社って入れ物ですからね。実態ってあるのかな、と。中の構成員が非情なら非情なんでしょうね。 (09/11/30 21:18)
ここへ 会社の実態は金儲け第一という非情な世界なんですよね。 (09/11/30 05:03)
めとろん サイコロさん。そうなんです、そんな会社はダメと言ってるのではないんです。どんな風にやっても人間が集団になって何かをやろうとすると、複雑な相関図になる。それは避けられない事だと思うのです。また、それはえげつないときもあるけど、渡り歩いていけたときは面白くもあるのです。ただ私の場合長くは続かない。壊れてしまいます。 (09/11/30 01:24)
サイコロ 人は、誰も傷つけずに生きて行くことは難しい。しかし、それぞれが、それぞれの役目を背負って生きてきたのである。誇れる人生があるということは、すばらしいことですね^^ (09/11/30 01:09)


そんな事を思いましたに戻る


ゴール前直線。TOP

タイトル一覧 月別