放蕩騎士の徒然語り。

　「お前、愛想はいいし真面目だけど。抜けてるし、人の顔覚えられないし、予想外の事が起きるとパニック起こすし、一対一の接客には向いてないな。事務にも向いてるとは思えん」
　我が傭兵隊の隊長殿の御言葉。鋭い指摘すぎて笑えてくる。

　ううむ、仕事をするたびに社会でやっていける自信が無くなって、仕事がいやになる。

　明日医療事務の試験なのだが……、勉強？まるで出来ておらぬな。
　やる前に、やれ給金がすくないのと、覚悟がたりないのと、さんざに脅しをかけられて、いったいどうやって頑張れと？
　
　仕事をしていると、平時は帰ったら殆どやる時間など無く。休日は平時の疲れやパニックを癒すのに使われる。

　
　ときに職安の御方々、『なんでもいいから仕事をしてみれば、それなりに自信もついて来ますよ』というのは幾らなんでも適当すぎぬか？
　仕事を重ねるほどに、劣等感やマイナスな自信が増えていくぞ？


　私は悪人ではないつもりだが、徹底的に意気地や意地、気骨や向上心と言うものが欠けている。

　何故だろうか、何もする気が起きぬ。何も感じない。
　いや、仕事には行くぞ？叱責を受けたくはないからな。
　

　熟睡できない。味があまりわからない。
　

　ふむ……社会不適合者・確信犯的怠惰・無能・無気力・悲惨アピールをする塵屑……どれが私だろうか？……まあ全部だな。


　ああ、被害妄想とアルコール依存を忘れてはいかんな。


　まあ、仕事は辞めぬよ。辞職も自発的行動でね、私がもっとも嫌うものだ。