放蕩騎士の徒然語り。

　さて……グリーンク○スへの仕官であるが……、私の負けだ。
　もう幾つ目の敗戦か、斯様な状態では戦う気も失せようというもの。やはり故郷での仕官は無理ではないかと思うのだが……父君達は異郷での仕官を許さぬらしい。
　ああ！ああ！巨蟹宮の法皇にかけて！人馬宮の弓にかけて！此処を出ること叶えばどれほど事態は好転することか！
　そう思って父君達には知らせずに大阪のＪＫライ○ングを受けてきた。あそこに仕官叶えば……。真に仕官を願うのは創作系のブレーンバ○ター社だが……彼処をうけるには交通費という名の金子が足りぬ……。

さて……今日はかねてより仕官を希望して居った建設資材会社（グリーンク○ス）の面接に行ってまいる。未知の業界故志望動機なぞ無いに等しいが……まあ仕方在るまい、精々不覚をとらぬようにするさ。

此度のレシピ公開（Taskebab→タスケバブ）《本来はトルコ料理だが、これはギリシャ風にしてある》
牛ブロック肉　500g
玉ねぎ　2個
ホールトマト缶　400cc
水　200cc
白ワイン　50cc
砂糖　小さじ2
固形ブイヨン　1個
オリーブ油　大さじ2
塩・コショウ　少々
オレガノ　少々
フライドポテト　適量

油を熱し、薄切りの玉ねぎをキツネ色になるまで炒める。
一口大の牛肉を加え、きれいに焼き色をつけ、塩・コショウをふる。

砂糖、固形ブイヨン、ざく切りのホールトマト、水、オレガノを加え、フタをして肉がやわらかくなるまで60分ほど煮込む。

フライドポテトを加えて、器に取り分ける。

　私は……つい先日まで学生であったのだ。就職に苦しむな。しかし……何回か落第をし、此度また単位を落としたせいでな……父君達に……学院をやめさせられたのよ。学費が足らぬらしい。
　ふふ……わろうてくれ。幾度も失策を重ねた愚者の末路よ。なれど……まだ賢人の道は諦めては居らぬ……。通信で残りの単位を取った後、卒業してくれるわ。
　されど……ゼミの師達には悪いことをしたな……。はよう仕官と卒業をなし、侘びの文でもしたためねばな。

　ふう……仕官なしの身で用もないが故に、夕餉の用意を言いつけられてな。もともと料理は嫌いでは無いのでこのような物を作ってみた。
「インゲンマメの煮返し料理」
　材料：タマネギ３個、ニンニク２.５〜３.５片、油（オリーブオイルなど）、ニンジン１本、長ネギ１本、トマト１個、
　　　　インゲンマメ（生）３ポンド弱、スライスハム２〜３枚、水、塩少々、胡椒少々、キャベツ（小さめのもの１/８個くらい）、
　　　　香草（ローズマリー、タイム等が在れば）少々、チーズ　　及び　　タマネギ

「みじん切りにしたタマネギ３個、ニンニク半片を、そこそこ深さのある鍋でオリーブオイルなどで炒め、ニンジン、長ネギ、あればトマトを各１つ加えて一緒に炒めます。しんなりしてきたら、生の白インゲンマメ３ポンド弱（約１.３kg）と大きくスライスしたハム２〜３枚、水２クォート強（約２リットル）を加え、塩、コショウを適量振り入れてから、水気が少し減ってインゲンマメに火が通るくらいまで煮込みます。煮込んだら、鍋からインゲンマメを大さじ５杯分くらい取り出し、潰してピューレを作ります。キャベツを粗くざく切りにし、ピューレと一緒に鍋に入れ、弱火でまた煮ます。別の鍋で香草（ローズマリーとタイム少々）、ニンニク２〜３片をオリーブオイルで炒め、インゲンマメの鍋に加えます。ニンニクを軽く焼いたパンに擦りつけて香り付けし、鍋の中にしっかりと浸し沈めます。鍋の上からたっぷりのチーズをすり下ろして出来あがり」
煮返し料理は保存が利くのでお貯めしあれ。
　これに骨付きラム（半額で安く買えた２３０円くらい）に岩塩を塗してオーブンで焼いた物を添えた。
　ふむ……我ながら悪くない出来よな。
　とはいえ長々と実家で料理人の真似事をして居るわけにもいかぬ。早う見つけねばな。
　さて……斯様な場所に挙げても、誰が見て居るのやら……？